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2024/07振り返り

暑い日が続いている。
30度でも涼しいと感じるくらいには暑さの基準値が引き上がっている。

茹だりながら泳いできたこの7月を振り返っていく。


引っ越し完了。

前々から計画していた引っ越しを終えて、同棲生活がスタートした。
一人で住んでいた前の家よりも狭い家で二人暮らしをしている。
案外快適に過ごせている。
断捨離で多少はコンパクトになったつもりだったが、まだ物が多いことを思い知った。
もうちょい削っても痛みは出ないだろうから、目的とセットでバイバイしようと思う。


初めて月間で400km走った。

引っ越しによる生活エリアと生活リズムの変化により、新鮮な気持ちで距離を踏むことができた。

日中のランニングは命に関わるので、夜のジョギングをコアとしてメニューを組んだ。
早起きして日陰を走る日をある程度確保できたこともあり、初めて月間走行距離が400kmを超えた。

完全休足日は3日。

今までは二部練習=ハードと思っていたが、身体へのダメージを分散できるメリットがあるので、時間の使い方を含めて自分にはあっているように思える。あとは朝活の習慣化にも繋げやすいところもポイント。夜走るから朝は走らない。と完全に舵を切ってしまうと朝は起きなくてもよいとなってしまいがちだが、両方やるという選択をしてみたら私には合っていたようだ。試してみないとわからないもんだ。

上野公園がホームになった。家はあるけど。

何が嬉しいって、心も身体も不調に陥らずに完遂できたことである。
月に適切な負荷で400km走るという行為が、今の身の丈に合っていることの証明ができたようで嬉しかった。

距離を含むことは具体の手段に過ぎないが、トップラインの数字を更新することはなんだかんだ心の栄養になる。


触れたコンテンツ。

AmazonプライムデーのキャンペーンでAudibleを3ヶ月無料で再契約できたので、今月はたくさんのコンテンツに触れることが出来た。

オーディオブックが主体とはいえ、一ヶ月でこれだけの本を読んだ(&聴いた)のは大学生時分振りだ。
ジョグの時間を長く確保したことが大きな要因だろう。
日々の行いが全部繋がっていることを改めて確認できた。


長距離走者の孤独、自己対話するためのあたたかい孤独【LIKE THE WIND編】Ep.135 | 故・ディグトリオ

Spotifyで見つけたポッドキャスト。
自分にピッタリの回にいきなり出会うことができて嬉しい。
他の回もサブカルチャー好きにはたまらないテーマが多いので、現行のチャンネルも追っていきたい。

このポッドキャストとは直接関係ないんだけど、今までは正直バカにしてた太極拳に興味出てきた。
何があるか分からない。


熟達論 | 為末大

最初の方は自分自身が本書のターゲットから外れているのではないか、と思ってしまったが「心」「空」の章に差し掛かったときにその思いはなくなった。

特に印象深いのは個性とはグループ内の差異というブロックだ。
個性は完全にパーソナルなものであり、場所やコミュニティが変わっても不変のものと考えてしまう。
しかし身を置く場所が変われば、その場所が基準になるので、そこで共通しない部分が新しく個性として浮かび上がる。

このブロックを読んでハッとした。

本能のままに楽しみ型を極めてからその要所を捉え、無我の境地に達するこの熟達論。
なんだか既視感がある。
これはゆらゆら帝国が辿った道と同じなのではないか!


DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール | ビル・パーキンス

この本が出たとき、近所だった二子玉川の蔦屋家電で長らく平積みされていた光景を思い出した。

今享受できる喜びや楽しみを先送りにせず、適切に経験を積みながら地に足つけて生きていく。
死という一つのゴールを頭の片隅に置きながら、如何にして出し切るかというゲーム。

生まれた時からデフレ経済を生きてきて、ここにきて急激なインフレ・円安を目の当たりにしてしまった今。
それでも過度な倹約思考にしなってしまうのは勿体ない。
バケツの穴を広げず、必要な投資は惜しみなくし続けていきたい。


裏道を行け ディストピア世界をHACKする | 橘玲

単純に読み物として(Audibleで聴いたけど)面白かった。
特にギャンブル依存の話は理路が通っていて為になった。

屍を超えていけ。裏道を行け。
必ずしも王道を通らなくてもいいんだ。


経済評論家の父から息子への手紙: お金と人生と幸せについて | 山崎元

自身の息子、そして同じ時代を生きる人に向けられた手紙というかたちを取った本。
簡単に経済書と括ってしまうにはあまりにもハートフルな本だ。

正しくうまく生きろと押し付けるのではなく、自身の体験をもとに道を示した愛のある手紙だった。
失敗も含めて語られているのもありがたい。


ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 | ジェームズ・クリアー

本書で引用していたキャド・バドリスの「幸福とは、ひとつの願望が満たされたときから、新しい願望が生まれるまでの期間である。同じように苦しみとは状況を変えたいと望むときから、それを得るまでの期間のことだ。」という考えはとてもしっくり来た。


ザイム真理教ーーそれは信者8000万人の巨大カルト | 森永卓郎

財務省の闇を暴いた一冊。
この手の話題から他人事として距離をとってしまっていた私にもとても分かりやすかった。

消費税増税、防衛費の膨張、国債の発行という部分は特に分かりやすく、しっかりむかついた。

なんとなく持っていた違和感の正体と(もちろんバイアスはかかった上での)現状の理解が進んだ。

善悪の二元論は置いておいて、知った上でどう動くか、という点に関しては我々ひとりひとりの役割としてある。
(もしくは完全に知らんぷりを決め込むか!)

この国で生きていく以上は。


書いてはいけない――日本経済墜落の真相 | 森永卓郎

ザイム真理教と合わせて読了。
ご本人が書いている通り、遺書とも取れる吐露のオンパレードだった。

ひとつの揉み消しがトリガーとなって、未来は簡単に変わってしまうんだなあ。


おわりに。

たくさんのインプットが出来たし、たくさんの距離を走ることができた。
とても嬉しい。

しかし、ひとつ思ったこととしては、良質なインプットだけではすぐに終わりが見えてしまうということ。
貧乏性故に、サブスクを契約したらなるべく元を取ってから解約したいと思い、いつでも聴けるラジオ・ポッドキャストをおざなりにしてしまったことを反省している。
一定量のノイズ(失礼!)を取り入れないと、本当の旨味を逃してしまう。
掛け合わせて、両軸のバランスを取っていきたい。

私はそんなに高尚な人間ではないし、高尚な行為・体験だけでは気持ちよくなれないのだ。
いいことに気付けた。

人生に意味などないのだから、ちゃんと気持ちよくなっていこう。
子供の頃、ピカピカに磨き上げた泥団子のような、そんな強烈な納得感の核みたいなものを醸成したい。


ここまで読み進めていただいた奇特な方向けに、太極拳について親友と語ったラジオを載せておく。

ではまた。

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