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文学少女の七曜表

こんにちは。
2024年も残すところあと少し。
恒例の弊社オリジナルの「卓上カレンダー」のご紹介です。


1.2025カレンダーのテーマ

レトロでシンプルモダン

カレンダーの制作にはいくつかルールがあり、
毎年その制限の中で新しいことにチャレンジしてもらっています。 

  • はがきサイズ(100*148ミリ) ヨコ型であること

  • 片面カラー印刷 以内のコストに抑えること

  • 紙は指定(マシュマロCoC)

  • 書き込みスペースを設けること

  • 次月のカレンダーを入れること

デザインする余地が少ないのはいつものことですが
できあがるのをお客様含めみんな楽しみにしています。

そして、できあがった2025年のカレンダーの全体像がこちら!

令和7年七曜表

とてもイイ!!

個人的に超絶に好きなデザインです!!
第一印象は文庫本の表紙みたいでレトロな雰囲気を感じました。
古書店や純喫茶などに合いそうなデザインです。

2.デザインのポイント

飾り

一番のポイントは周囲にあしらわれた飾りです!
こちらはフォントメーカー モリサワさんの
「地紋」「罫」というフォントを使用しています。

地紋・罫は、印刷色数の少ない新聞や広報誌などで組版にアクセントをつけるために利用されてきた飾物をフォント化したもので、連続して並べて利用します。「地紋」は、テクスチャや地色のように敷いて上に文字を載せるほかに、1字をワンポイントとして利用するなど、手軽に多彩な紙面を構成することができます。

モリサワWebサイト

デザイナーいわく、
「凝ったデザインの罫線が多くて好きだけど、普段のお仕事で使える場面がなくて・・・
いつか使いたいとずっと思っていたので、
今回はレトロ感のある好きな罫線を選んで使ってみました」
とのこと。

毎月変わってる罫線がかわいい(*'ω'*)
組み合わせ次第でいろんな表現ができるというのが表紙を見るとよくわかります。
一体いくら種類があるんだろう。

全部違う柄!

普段 ”MS明朝” ”MSゴシック” の世界で生きている私は、
〈けいせん〉と入力して直線や角を出すことができる程度で
「私ってできるヤツ☆」 とイキっていました・・・

こんなにたくさんの種類の飾り罫が、
しかもひとつのフォントとして存在することを今回初めて知りました。

カレンダーまわりの飾りを活かすため、
他の要素は限りなくシンプルにしてあるそう。
日付を区切る罫線もありません。
それでもおかしく感じないのは、
日付同士の間にスペースを設けているからなんですね。
人間の目って不思議ですね。

モリサワさんはnoteでたくさん記事を出されていて、
モリサワユーザーでなくても、資料作りに役立つ情報など、
とても勉強になります(*´ェ`*)


フォント

数字や文字の部分は罫線のレトロ感にあうようなフォントをセレクト。
まるっこい感じとハネがなく主にタテヨコの線でできているのが
こちらもシンプルでかわいらしさを醸し出しています。

印刷はフルカラーですが、数は黒と赤、青の3色に絞っています。
土曜日も主張控えめな平日の黒に近い青色なのが普通のカレンダーと違って
さらにシックでおしゃれさを醸し出しています。

文字の書体も色もレトロ

そして、細かい部分ですが、ベースにはうっすらと黄色を敷いています。
今回使用したマシュマロCoC(平和紙業)という紙シリーズには
クリームやナチュラルといった紙自体が少し黄みがかった
ラインナップもあります。
今回の紙はホワイトだったので、いい色になるよう調整して、
ナチュラル未満の色に仕上がりました。
マシュマロ、とてもすべすべしていて触り心地もよいです♪


ホワイトの紙に薄いイエローのベースを印刷

3.まとめ

この仕事をしていると、
シンプルなものほど、細かい部分に気が配られているんだなぁ・・・
と思うことがよくあります。
色や飾りでごまかすことがしにくい分、
一番むずかしいのではないのでしょうか。

ノンデザイナーの私も資料作成のときなどに
配置や余白など意識していきたいなぁ
と思いました。

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