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超クールなカレンダーを作ってみた

あけましておめでとうございます。
本年も(株)中野コロタイプをよろしくお願いいたします。

今回は新年にちなんで
弊社オリジナルで制作した「卓上カレンダー」をご紹介します。

1.毎年つくっているオリジナルグッズです


こちらのカレンダーは当社の営業が
毎年12月に1年間のご愛顧の感謝としてお客様にお渡ししているものです。
毎年好評いただいておりまして、
中には印刷前から「今年は○部ください!」と
ご予約(?)くださる方もいらっしゃいます。


昨年(2022年)のカレンダー
この回は「フォントであそぶ」がテーマでした



いつもはお客様のご要望に合わせてデザインする制作チームにとっては
自分の好きに制作してOKという普段より自由度の高い案件です。

2.制作のルール

好きにと言っても印刷や配布、使用感の都合からルールがあります。

  • はがきサイズ(100*148ミリ) ヨコ型であること

  • 片面カラー印刷 以内のコストに抑えること

  • 紙は指定(ハイマッキンレーマットポスト)

  • 書き込みスペースを設けること

  • 次月のカレンダーを入れること

こうして見てみると意外と制約が多くて全然自由じゃないのでは・・・
そんな中で毎年デザインを変えるのはとても難しそう。
特にサイズや印刷以外の加工で変化をつけられない分、
限りあるスペースでどうデザインするか
かなり頭を悩ませたようです。

3.2023カレンダー完成

そうして完成したカレンダーがこちら。

2023カレンダー
黒が多い!

どうですか?
とってもかっこよくないですか?
特にこれまではペンで書き込むことを考えて
年間通して白ベースのデザインだったんですが
3ヶ月ごとに全面テクスチャの背景になっています!
これがあることで締まりがでてとてもクールなものに仕上がったと思います。
(書き込みは白のペンですればいい・・・)

そしてこのテクスチャ部分、モノクロのように見えますが、
実はカラーなんです。
なかなか考えられているでしょう?


前述のルールををふまえてデザイナーが目指したのは
「シンプルで使いやすく、どんな空間にも馴染む空気のようなカレンダー」でした。
 
でもシンプルなだけではおもしろくない。
なにか特徴を・・・ということで
今回は木と石のテクスチャを使用することに。
ただし、写真素材をそのまま使うのではなく、銀塩写真風のノイジーな加工をほどこしました。

そして、変えられそうなところをピックアップして
それぞれを検討していきます。

一瞬 2色印刷にみえますが・・・

●フォント
 今回はゴシック。その中でもステンシル系のものを選びました。
 写真とも相まってクラフト感を醸し出しているように思います。

●罫線
 要素を省くために今回は罫線なしで考えました。

●色数
 シンプルを追求して土曜日の青をなくすことに。
 印刷はスミ(黒インキ)と赤の2色刷りにしようと企みました。
 日曜日が分かれば、自ずと土曜日の位置も分かるのは
 レイアウトの変わらないカレンダーにしかできないことですね。
 (少し太字にはしていますが)

 ただ、写真をモノクロにしてみると少し弱い感じがしたので、
 カラー刷りにしてCMY(シアン・マゼンタ・イエロー)で
 深みを出すことにしました。

ひとつひとつ検討したあとに俯瞰的に見て全体のバランスをとり、このようなカレンダーが完成しました。

4.まとめ

お客様の中には毎年当社のカレンダーを楽しみにされている方もいて
制作・製造の励みになっています。

当社の社名は控えめに入れてあるため
デスクにおいてもスッキリ見えるし
ノベルティであると目立ちにくいのも好評の理由かもしれません。


最近はカレンダーアプリでタスク管理も一緒にするのが効率がいいとか
エコやSDGsの観点から資源の無駄づかいをやめようという世の流れから、
紙のカレンダーの需要というのは減ってきているようにも思います。

ただ、紙カレンダーには視線移動だけですぐに情報を取得できるという
アクセスの良さがあります。
特に電話をしながら、メールを打ちながら、というときはよく見ます。
仕事ではデスク上に常にカレンダーを置いている
という方も多いのではないでしょうか。

私もカレンダーや手帳は紙派です。

毎日見るカレンダーだからこそ、
ぜひお気に入りのものを選んで使ってみてください。

私も今年1年このカレンダーとともに仕事に勤しみたいと思います。

ではまた。

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