「あいつ使えない」発言は、敗北宣言でしかない、という事実。
人間は誰しもが独自の基準で無意識にヒトを評価します。そこに評価者や人事などの役職は一切関係ありません。自然と好き嫌いや優劣といった評価を下すのです。
そのなかで「あいつ使えない」という表現を耳にすることがあると思います。もしくは自分で言うこともあるでしょう。
大人だけでなく、子どもも使うイヤな言葉です。
今回は、この「あいつ使えない」と言う言葉について見ていきます。
河野英太郎さんの書籍『99%の人がしていないたった1%の仕事のコツ』では、この言葉はチームワーカーとしての敗北宣言だと書かれています。
「『あいつ使えない』という表現は、『あの人は役に立たない』という意味ではなく『私にはあの人を使う能力がない』という意味だ。『あいつ』と指差した手のうち3本は自分に向かっている」
つまり、自分の能力不足を公表していると言うことです。
上から目線で偉そうにマウントを取っているつもりかもしれませんが、本当の意味を考えれば、自分の能力を棚に上げているだけです。逆ギレと同じ要領ですね。
いかに愚かでカッコ悪い行為ということが理解できたかと思います。
ですから、この言葉は使わないようにしましょう。
極論を言えば、とても才能があって自分には到底扱えないから、もっとレベルの高いところに行くべき、ということとほぼ同じではないでしょうか?
「あいつ使えない」という言葉を封印し、発想を転換してみましょう。
「あの人を使える能力を身につけよう」と自分の問題としてとらえ直す
相手に日があると決めつけるのではなく、自分自身をなんとかしてみるべきではないでしょうか。他人の責任にすることは諦めることでもあり、それでは言い訳になってしまいます。
自分の問題としてすることで、前向きな解決策を模索することができるでしょう。
リーダーであったり、人の上に立つ上司であればなおさらのこと、「あいつつ使えない」なんて言葉は使わないでくださいね。