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TRFな朝
今日のミーティングまでにまったく間に合う気がしない仕事があって憂鬱な朝の目覚めだ。夜起きて仕事をしてもポンコツなまま時間が過ぎるだけなので朝早く起きてやろうと思い、午前2時半から30分ごとに携帯の目覚ましをかけていたが、都度目覚ましを裏切るように寝てしまい、結局起きたのは4時15分だった。
おまけに今日は金曜日なので子らの弁当を作る日だ。昨日締め切りだった子らの保育園の健康診断の紙もこの朝絶対書かねばならない。健康診断の紙は保育園が提携している小児科が発行したものだが、予防接種の名称が平成くらいで時が止まっていて、現代の名称に翻訳せねばならず、変換するのに苦労する。名称を現代版に直してほしいと以前コメント欄でお願いしてみたが変化はなかった。
健康診断の紙を書く代わりにおむすびをむすんで欲しい、と朝の6時くらいに夫に交渉し、積み上がるタスクの山を少し手分けできることとなった。おむすびをむすぶ夫。そこで彼がおもむろに携帯からかけはじめたのはTRFの『BOY MEETS GIRL 』だった。
なぜTRFなのか。ことの発端は昨晩、子どもらと風呂に入っていたら夫が突然、TRFの『BOY MEETS GIRL 』の音を鳴らしながら脱衣所に入ってきた。え?なんでTRF聴いてんの?という感じだったのだが、聴いていると意外といい。 ”出会いこそ人生の宝探しだね” なんて歌詞もいいじゃないか。トラックもいい。現在の小室の栄衰記を思うと余計染み入るものがある。扉の向こうから「結構いいね」と言うと、夫が「でしょ?」と返事をして出ていった。
ということで夫に『BOY MEETS GIRL 』のスイッチが入ったようだ。おむすびとTRF、早朝からすごいあげてきている。ボーカルのYU-KIは愛媛県伊予三島の出身らしく、土居町生まれの夫は隣町の同郷であることをアピールし、グループ名はTRFかTRPaper(伊予三島は製紙工場で有名)かで迷ったらしいよ、などのよくわからないギャグまで言っていた。
その後も『BOY MEETS GIRL 』熱は続き、子らが朝食を食べている途中に OK! Google に頼んで『BOY MEETS GIRL 』をかける。4歳児は楽曲が聞こえてきた途端、おむすびを食べる手を止め、いてもたってもいられないとばかりに椅子から降りて踊りはじめ、弟の2歳児もたまらずに一緒に踊りはじめた。子どもが踊らずにいられない音楽。その様子からしても、小室のトラックメイカーとしての才気を感じる。
よく聴いていると、なんだかますますよい曲だと思えてくる。特に冒頭や終わり、間奏部分が、民族音楽っぽかったり、こどもの合唱が入っていたりと、不思議なアレンジになっているところも心惹かれる。気になってウィキペディアで調べてみたら、小室のプライベート・レコーディングスタジオで最初につくった曲であることや、小室がそれまで作曲してきた曲で「一番苦労して完成した曲」と語っているなどと書いてある。おまけにユーミンまでカバーしているらしい。小室の音楽人生の中でも金字塔的な曲なのかもしれない。