多様性を受け入れた現代の高校生の友情物語。 登場人物 中里栞(15)高校一年生 上原由紀乃(15)栞のクラスメイト 根路銘すず(15)栞のクラスメイト 翁長友広(15)栞のクラスメイト 初美(15) 女子A 教師A 〇沖縄県那覇市・全景 南国、異国情緒ある都市。 ○首里学園高等部・全景 校門にシーサーの置物。 赤瓦の屋根。新品の綺麗な校舎。 高台に建つその校舎は那覇の街並みとその奥に広がる青い海が一望でき る。 根路銘の声「
人物 藏澤とう子(37) 柳康介(66) 夏川翔大(22) ○SNSの画面 『#精子ドナー』とタグ付けされた投稿の数々。『東大出身』『身長180㎝』などのプ ロフィールが並ぶ。 男性の声「一部の大学でも精子提供は行われていますが、対象は夫婦のみで、貴方のような選択的シングルマザーや同性愛カップルには提供されていません」 ○カフェ・店内 藏澤とう子(37)、スマホでSNSを見ながら男性の話を聞く。 男性「そんな現状を知って、私でもお役に立てないかと思い
人 物 浦啓輔(27)ハローワーク職員 伊佐木真治(40)求職者 森山宗則(40)浦の上司 渡会(40)謎の男 〇ハローワーク・相談窓口 首から職員プレートを提げた浦啓輔(27)と雑誌を持った伊佐木真治(40)が何やら揉めている。 浦 「だから出版関係は難しいです。自分の資格を活かせる仕事を探してください」 伊佐木「いいじゃん、編集者。夢があって」 浦 「編集経験もないし、出版社に勤めた事もない。しかも40じゃ無理ですよ」 と、求人用紙を一枚