発病したころの思いを詩に書いてみる
「15歳の天才」
天才だって信じてた
15の夏
僕の日常から
色が消えた
灰色になったようだった
僕の目に映る世界は
壊れってた
どうして
どうして
戻らないの
あの輝く日々が
ひどく恋しい
天才だって感じてた
15の夏
僕の手のひらから
熱が消えた
凍ってしまったようだった
僕の触れる世界は
冷えってた
どうして
どうして
戻らないの
あの暖かい日々が
ひどく寂しい
天才だって言っていた
15の夏
僕の日常から
声が消えた
息絶えてしまったようだった
僕の耳に響いてた世界は
消えた
どうして
どうして
戻らないの
あのやかましい日々が
ひどく響く
天才だって思えない
今の僕が
ただ一言言えるのなら
それは
どうして
どうして
泣かなかったの
あんな
辛さの中で
耐えていたの
君は
いつか
いつか
辿り着けるだろう
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