病気になったことに対する自分への差別意識は無くそう!
わたしは13年前に統合失調症と診断された。
それ以来、統合失調症を主軸とした「生きづらさ」を抱えて生きている。
今、診断を受けた当時を思い出すと病気を受け入れることがとても困難だったことを思い出す。
普通、お医者さんから「盲腸炎ですね」と診断されたら「自分は盲腸炎なのか。しっかり治療して治そう」と思うだろう。
でも、なぜか「統合失調症ですね」と診断されてもなかなか受け入れられない人は多いと思う。
かく言うわたしも統合失調症と診断されて数年は「自分は本当に病気なのか?」「本当は違うんじゃないか?」と受け入れられなかった。
それでも、症状という異常はあるわけでだんだん「自分は統合失調症」と思い込むようにはなった。
すると、心の中に浮かぶのは「こんな病気になって恥ずかしい」「自分はこんな病気になるような人間なのか」と自分を責めるような考え。
盲腸炎になるのは恥ずかしいと思う人はあまりいないのになぜか統合失調症などの精神疾患は「その病気になるということは恥ずべきこと」と思ってしまう。
なぜ、恥ずかしいこと、自分の落ち度など自分を責めるような感情を抱いてしまうのか?
それは長年刷り込まれた社会通念=偏見があったからだと思う。
一般的に精神疾患になるということは発症した本人に落ち度があると思い込まれている。
「意志が弱い」とか「気の持ちよう」「怠けているだけ」といった病気に対する無知が引き起こす思い込み。
そういったものを長年刷り込まれて生きてきた私たちはいざ自分が病気になると自分に対してそういった偏見を抱いてしまう。
だから、精神疾患になって辛いことは自分自身に対して偏見からくる自責感情を抱いてしまうのだ。
わたしも当時を思い返せばやたら自分に対して責め立てるような真似ばかりして調子を崩していた。
でも今は「統合失調症は脳の病気のようなもので、盲腸炎となんら変わりない病気。自分を責めるようなものではない。」と理解している。
だから、余計な自責感情を抱かなくなった。
早く、統合失調症に対する偏見がこの世からなくなること、またその偏見による自責感情を持つ人がいなくなることを心から願っている。
病気に対する偏見は根強いけど、少しずつでも改善していきたい。