【虫取り網】
【2006.0830】
今幼稚園ではトンボ捕りが大流行です。秋も深まれば、お庭の空を埋め尽くすように赤とんぼやシオカラトンボが乱舞するのだけれど、まだこの時期トンボは少ししか飛んでいません。その数少ないトンボを虫取り編みを担いで追いかけているお友達です。
でも、幼稚園には虫取り編みが数えるくらいしかありません。そう言えば夏休み前に沢山買ってきていたのだけれどどこへ行ってしまったのだ?まぁそれは良いとして、トンボを捕まえる前にお友達の間では「虫取り編み」の争奪も行われております。お友達にとってはトンボと捕るよりも虫取り編みをゲットする方が難しいかも…。
そんな数少ない虫取り編みをゲットするために、自由遊びの時間になるとお友達は事務所の前に虫取り編み置き場にマッハ3くらいで走ってきます。その時に、複数のクラスや学年が偶然一緒になってしまうとそりゃぁもぅ大変です。事務所から遠い年長組。事務所に近い年少組。よーいどんで駆け始めると虫取り編み置き場には同着になってしまうんですねぇ。
年少さんが「やった!」と虫取り編みをゲットしようとした瞬間!年長組がタッチの差で網をゲットし「とんぼどこだー!」なんて疾風のように過ぎ去っていってしまうと、もう一歩だった年少さんは目が点です。網置き場にぽつんと立ちつくしたり、事務所にいるたかちてんていに「網わぁ?」って訴えてきたり。中には、駆けていった年長さんにか、はたまたタッチの差で網をゲット出来なかった自分へ向かってか
「バガバガバガ!!」なんて地団駄を踏んだりしていて事務所か見られる網争奪戦はなかなか面白いものです。
でもねぇ、やっぱり年長さんに網をとられてしまっては年少さんが網で遊ぶことはほとんど不可能。そんなもんで、こども、特に年少さんには格段と優しいたかちてんていは頃合いをみて年長組のお友達に、「年少さんに網を貸してくれる優しい年長さんはいないかなぁ?」って網を振りかざしている年長さんの脇でわざと聞こえるように大きな声で言い通り過ぎるのでした。