守りに入りすぎると他人が自分の世界から消えていく
引きこもりやニートの人たちにおすすめのできる書籍がこちらの一冊である。橋本治が書いた本の中で、読んだことのある書籍としては、かけこみ人生相談や恋愛論などがあるが、本書はそれらの中でも、もっともおすすめのできる書籍であるといえる。なぜおすすめできるかというと、当事者のだれもが自覚しているけれども、そのことを認めないように目を背けている部分を的確に見抜き、彼らの抱える問題に光を当てて問題提起したからだ。ひきこもりやニートたちの内面世界はどのように動いているのかをうまく表現したのが