听写レビュー・生録中国語
書籍情報
生録中国語 白水社 CCアカデミー・大羽りん・趙青編著 定価2600円+税
全12課.なかむらは23日で听写を終えました。
街なかの中国語(東方書店 中国原著「原声汉语」)のような、リアルな音源を期待してました。
感想(外向け)
①普通の课本にはない生の中国語が聞ける。
インタビュー音源はネット上に数あれど、本にまとめて学習者向けに解説までつけてるのはありがたい。こういう本が増えると良いな。
②中国行くならやっとけ
「原声汉语中級(街なかの中国語②巻)はちょっとハードルが高い」という学習者に特にオススメ。
留学や仕事で中国に行く方はマストで一通りやっとくべき。
空港降りて(…えっ勉強してた中国語と違う…)というのを防げる。
仕事で触れる中国語ってマックス綺麗で大体こんなくらいよ。
③音質がいい
原声汉语よりもはるかに音声がクリアで、音質へのストレスがほぼない。
④紙面構成(左に中国語、右に日本語)がいい。
音を聞いて、日本語にするみたいな中→日の通訳練習なんかやりやすいんじゃないかな。
感想(ぶっちゃけ)
① クセが弱い
回答者によって話しぶりに若干の違いはあるものの、みんなそれなりのステータスがあるので結局普通話が綺麗。
この本が一番「聞かせたい」はずのそれぞれのクセが弱い。←課が進むとだんだん強くなる。
(誤解を恐れず言うならば、ラストの王阳氏くらい崩してくれるといいね)
②みんな意識が高くて凹む
インタビューを受ける人たちの皆意識が高くてメンタルに来る。←これは最後までわりと来る。
③ワンパターン
インタビューの内容に変わり映えがない。
結局は”日本に来たきっかけ/仕事・生活ぶり/日中の違い”に終始する(そういう本だけど)。
どこかで聞いたような話ばかりで、えっ?と驚くような回答は特にない。←結果、マンネリ化して飽きてくる。
④インタビュワーさん喋りすぎ
質問者が回答を簡潔にまとめようとする相槌が気になる。結果“对对对”で終わっちゃう。
もっと回答者が自由に喋って、発音や文法や語順がぐちゃぐちゃになってるのを聞きたい。
とはいえ、中盤からやっと我が強い人が出てきて(そうそうそのくらい喋らせて)ってなる。
総合
インタビュー音声に解説もついて一冊にまとまっているのはあんまりなかったので、新鮮味はあるし、听写してみるのはアリだと思う。
内容的には月刊誌「聴く中国語」のインタビューパートとそんなに変わんないんだけど、あれ一冊1500円すんの。この本は12本インタビューが入ってて2600円。
「聴く中」12冊買ったら18000円するもんね。
そう思うと、とてもいい本に見えるなぁ。
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