4か月でHSK5級7割を6級7割にするとか無理だろ
Xに公開している「マシュマロ」に、なかなか厳しい質問を頂きました。
要するに、現状5級7割のところ、11月までに6級で各部7割を取りたいと。
無理です、諦めましょう。いや無理じゃないかもだけど、私ならやらないです。
本当にやるの?うーん。私ならどうするか、真面目に考えてみました。専門家じゃないし先生でもないし、責任は取らないよ。
総論
1 残りの試験全部受ける
HSKは毎月1回以上あるので、受けられる試験は全部受けます。そこで一回でも7割超えたらラッキーだし、越えなくても試験慣れ/現状確認できるし。
今日ならまだ8月の試験間に合うよね?
8月で5割、9月で6割、10月で7割。11月でもうワンチャン。ん…これいけるんじゃないか…?
2 11月までは中国語に全振り
大学院の研究なんて最悪修業年限内になんとかすれば良いので、むこう3ヶ月は中国語に全振り。
午前4時間、午後4時間、夜4時間。6時間は寝る。残りの6時間も、使えるなら中国語に振る。
12時間を内容で分けるなら、語彙に4時間、リスニングに4時間、阅读に4時間。残りの時間で週に2-3本くらい书写の練習できるかな。
分野別各論
1 語彙を増やす
特化された単語帳を使う。
急ぐのでアスクのトレーニングブック(以下トレブ)使う。1日3-4ページくらいやれば3か月で1周以上できるはず。
他の本は知らないのでアレなんですけど、この本は例文も音声があるのがよい。
HSKなので、単語は日本語にできなくていい。
ふわっとした意味がわかればいい。書けなくていい。時間ないのでノートなんか作らない。
①ひと通り声出して読む。覚える。
②例文の音声ファイルを聞いて、例文全体の意味が理解できる(≠日本語に訳せる)ようにする。
②で、5級までの単語の取りこぼしを拾うのと、6級のリスニングの下地を作る。
2 リスニングに慣れる
とにかく問題を解く。これもトレブ。
1日1課、25日で1周できるので、3ヶ月で3周やる。
①一回試験形式で問題を解く
②答え合わせする
③スクリプト読んで理解する
④意味が理解できる(≠日本語に訳せる)まで繰り返し聴く。繰り返し聴く。繰り返し聴く。
3 阅读の第3部分以降を全部取る
病句なんか捨ててもいいんじゃないかな。
最悪、時間があればまじめに解く、くらい。鉛筆コロコロでとりあえず塗るだけになってもいい。
その代わり第3部分以降は全部取るつもりで。日本語ネイティブの利を最大限活かす。
字面を見て、早く読んで、意味を掴んで、答えを探す。
①過去問(公式の5回分の)を何度もやりつつ、
②たくさん中国語に触れる、という点で、「読む聴く覚える」。難しいと感じるなら5級から。文章に慣れながら、語彙の確認もしながら。
③それからトレブ。第3,4部分を中心に(←これはなかむらは持ってない)
4 書く練習、AIも使う
书写で7割が難しいんじゃないかな…私も最大で74しか取れてない。真面目に対策したら取れるんかな…。わからん。
トレブ持ってないし見てないけど、対策見ながら練習するしかないよねぇ。過去問とトレブがあればそれなりに回数こなせるので、練習するしかない。
できれば専門の先生につきたい。無理ならchatGPT。書いた(打った)文章を「添削してください」とかってやれば、それなりに直してくれる。
おわりに
これだけやったらそれなりには取れると思う。
でも7割取れるかっていうとどうかな。付け焼き刃感凄いし、何より楽しくなさそう。
いつも言うんだけど、語学って、覚えて、忘れて、覚えて、忘れて、でも忘れる度に澱みたいなものが残ってて、それが積み重なって、本当の力になるのであって、「短時間で検定取りました」ってのは、やっぱね、しんどいし、勧めない。やめた方がいい。
質問者さんは留学予定ということで、ぜひ現地で、「深み」を出してもらいたいです。がんばってね!