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【うつ病】③自死のための行動後、精神科医の先生に出会って涙が溢れる


こんにちは、中森そらです。

今日は、前回の続き

③精神科の先生に出会う〜いま現在

について書いていきます。

うつ病廃人となり、自殺のために10万円をドブに捨てた前回、前々回はこちら。


10万円をポンと払った後、養成所へ


 当時僕は、放送作家(テレビ番組の企画を考えたり、台本を書いたりする仕事)の養成所に週一で通っていました。しかし11月からうつ廃人になったために通えなくなり、卒業に必要な出席日数を満たせなくなってしまったので、退学せざるを得なくなり、退学届を出すために養成所の校舎に向かいました。

「まぁ、頑張りや」と言われたこと


 退学の手続きは事務的に終わると思っていたけれど、担当の方が病状のこととか話を聞いてくれたり、芸能界でも疾患を抱えながら活動している人もたくさんいる、と言った話をしてくれたりと、色々とアドバイスやお話をしていただきました。最後に別れるときに
「まぁ、頑張りや」
と言ってもらいました。

「うつ病に『頑張れ』は禁句」というのは有名ですが、その時の自分は何だか自然と
「確かに、治すためにはなんだかんだ『頑張んないと』だよなぁ」
と思いました。

息抜きできることを少しずつ探すよう頑張るとか、頑張らないように頑張るとか。
酷なことではあるけどある意味現実的な「頑張れ」が心に響きました。

タワマンを見て涙が溢れる


 スクールを出た帰り、駅へ歩いている時いつもタワマンが見えるのですが、そのタワマンを見ながら、東京に出てきた時「タワマンに住めるくらい稼いでやる!」と思っていた意気揚々とした自分と今の情けない自分を比べ、養成所に通うため50万円くらい親に借金して出してもらったのにこんなことなった、と思ったら、歩きながら涙が止まらなくなってしまいました。こんな情けない泣き顔を他の人に見られたく無くて、親に東京まで車で迎えにきてもらおうかも考えたのですが、少し時間が経って落ち着き、自力で家に無事帰ることができました。

 あとから振り返ると、この号泣していたのが駅のホームだったら、身を電車に投げ出していたかもしれない、と思います。今生きているのは完全に運が良かっただけだなぁ、と思っています。

精神科医の先生の言葉で涙が溢れる

 この次の日、地元のほうの精神科(入院もできるような大きなところ)にかかりました。当時は、「どうせ助からない」と全く期待していませんでした。

 問診票の記入をし、体重、身長、血圧、脈拍数をスムーズに計り終え、先生とご対面。身体はデカいけど物腰柔らかな人の良さそうな先生でした。

 今の状態やこうなった経緯など一通り話した後、希死念慮のことについて聞かれました。親がいると話しづらかったので、いったん親に席を外してもらい、自殺を計画していること、昨日東京の家の家具の大きなものをたくさん廃棄したこと、多分首吊りか飛び降りかでやろうとおもっていることを打ち明けました。

 多分ですが心のどこかで「助けてくれ!」と思っていて打ち明けたのだと、今になって思います。

 話を聞いた後、先生は「操作的な診断基準を満たすという意味でも、それをせずとも君の今の状況を私から見たところ、うつ病と言えるだろう」ということを言いました。ここで初めてちゃんとしたお医者さんから「うつ病」という診断が下されました。

 その後に、「いつとは言えないが必ず治る病気です。いま、自ら死なないことを約束してくれますか?」と聞かれました。その瞬間「あ、もしかしたら助かるかもしれない」と思い、涙が溢れてきました。正直、「生きよう」とか、死なないよう約束できるような精神状態では全くありませんでしたが、なんとか首を縦に振りました。

 その後は、自分は部屋を退出し、両親と先生が話をし、薬を処方してもらって終わりました。

今現在


 その日から今日(2021/12/21)に至るまで、「生きたい」と思ったことはないし、「死にたいですか?」と聞かれたら、いつでも「はい」と答えるような精神状態ではあるし、相変わらず暇で調子のいい時は、自殺の前にすることとか考えるし、考えるだけじゃ無く行動までしてしまうけど(例えばPCの中身の整理とか)、先生と会った後、微か、本当に微かだけど希望がチラチラと見えている気がします。

 うつ病になった経緯①〜③は一応これで終了です。いつも好きで慣れ親しんでいたポケモン、ピアノ、東京事変、YOASOBI、鬼滅の刃は楽しめなくなっちゃったけど、普段は全くやっていなかった「文章を書くこと」がナゼかできるのがとても不思議です。

 意外と長くなってしまいました。ここまで読んでくださりありがとうございました。スキの通知でいつもココロオドっています。
 次は、今のところですが東大のことについて書こうかなと思っています。

Twitter→ https://twitter.com/nkmr_sora1219

ではまた、次の記事でお会いしましょう。

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