桜木紫乃作『家族じまい』を読んで
『家族じまい』も読み切るのに長くかかりました。
(最近忙しくて、本を読む「よゆう」がなくなってきているからです)
私にとっても家族は、悩みの種で、
親の介護や兄弟のことなど、将来どうなるのかなーーなんてぼやーと不安になることがあります。
この本では、母親が認知症にになったのちの、父親、娘二人、近隣の人、音楽家、母親の兄弟の関係の変化が描かれています。
『家族じまい』で描かれる家族関係の変化は、そこまで特殊ではない事例だが、でもそんなにありふれた事例ではなさそうです。
でも、こんなことが自分の身近にあったら、私はどんな感情になり、どう振る舞うだろうかと考えます。
最後は、新しい家族の形を作っていくというエンディングを迎えます。
最初から
健康的な家族の関係があると思い込んでいただけで、
時間が経つにつれて、登場人物が変わり、家族関係が変わることが至極普通のことであると思いました。
流れに流されながらも、心に慈悲の部分を持って、次の家族関係を作っていくことが大切だと思いました。