永瀬清子作『だましてください言葉やさしく』を読んで

今回は、少し違ったジャンルの本について
永瀬清子さん作の『だましてください言葉やさしく』という短文集かつ詩集を読んだ感想を書こうと思います。

詩集の感想を、自分の言葉で表現するということはすごく難しいと感じています。
詩集というジャンルが掴みどころが難しく、雰囲気を味わうものだと思っています。

それでも、私がこの『だましてください言葉やさしく』について、感じた部分は、
まず

本のサイズがなんかいい

です。(本の内容は?というセルフツッコミがありそうです)(本のサイズはA6です)

私はこの本を、ある知人からの紹介で読み始めました。
図書館でこの本を見つけた時に、まだここに何が書かれているのか知らないのに、このサイズは詩集にピッタリだと思いました。

本の内容を読んで、思いました。
このサイズはこの詩集の内容にピッタリだ。
大きすぎず、小さすぎない。

肝心の本の内容の部分ですが、『だましてください言葉やさしく』という題名からは少し違って、葛藤する女性という要素を私は感じました。

永瀬さんはおそらく、すごく感性豊かな部分もありながら、時代的にも生活者として強固に生きるということをしてきた人なんだという印象を受けました。

今でいう、男女平等的な思想も永瀬さんのフィルターを通して出てきているのですが、一方で、古典的な女性として生きることの喜び的なものもどこか潜んでいる?
というよりも、
逃れられない運命を受け入れながら、旦那さんとの関係性を自分の知性とどうにか折り合いをつけながら、それでも感性を守り抜いていくという永瀬さんの姿勢を感じました。

永瀬さんの詩はこれからも少しずつ、読んでいこうと思います。
まだ名前がついていない感情に、言葉を使って名前をつけるということをしてくれるのが詩人だと思っています。


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