コーヒーの焙煎競技会に出場します

こんばんは、NAKAJIです。
noteへの記事投稿は久しぶりとなります。

NAKAJIは昨年からイタリア料理のシェフと「料理とコーヒーのフルペアリング」というものを始めました。これは前菜からはじまりメインも、もちろんデザートもすべての料理とコーヒーをペアリングするというものです。

料理の一品一品に合わせてコーヒーも味を組み立ててブレンドを作ってきます。そう、料理とのペアリングで使用するコーヒーは全てブレンドなのです。コーヒーはブレンドすることで味の幅の広がりや奥行きを広げ、シングルオリジンとは異なる味の世界観を生み出すことができます。

このようにコーヒーの新しい可能性を広げる「ペアリング」は回を重ねてその魅力を発信し続けています。

しかし、新しい魅力を広げるだけではなく、コーヒー単体の魅力を伝えることもコーヒーを扱うものとして大切にしていることの一つ。

自家焙煎珈琲店で販売しているコーヒーは「生豆」と呼ばれる全く茶色ではない、どちらかというと緑がかった硬い小さな種子を海外から輸入しています。それを「焙煎」という加熱工程を経ることでよく見かける茶色の「コーヒー豆」になります。

この「焙煎」は多くの場合焙煎機と呼ばれる機械を使います。焙煎機は国産メーカーだけではなく海外メーカーのものも多く日本で見られます。NAKAJIはオランダにあるGIESEN (ギーセン)というメーカーのものを使用しています。これを選んだ理由は焙煎の世界大会で使用されているメーカーだからというのが1番の理由です。

焙煎というのは職人技ということができるかもしれません。オート焙煎(プログラムにより焙煎すること)が不可能というわけではありませんが、お料理と同じで繊細は味づくりになると細かい技術が欠かせなくなります。

料理人ごとで食材の活かし方にバリエーションがあるのと同じく、焙煎人によってコーヒー生豆の持ち味の活かし方も異なります。普段はそれでよいのですが、競技会となると個性の魅力というよりも「コーヒー生豆の特徴をいかに引き出しているか」というところに評価が集まります。

活かし方は様々なのに競技だと一つの評価法。それで本当に優れているかどうかが分かるの?というと考え方が異なると思うのです。活かし方のバリエーションがあるからこそ多くの方が楽しめる味が世にあると思うのです。競技会で優勝した味をすべての人が美味しいというとは思いません。しかし素材のもっているポテンシャルを引き出しているといえるとは思うのです。

そして、この競技会を機に出場した人たちは技術を研磨し、お客様にお届けする味のための技術をさらに上げていくことは間違いないと思います。

私はイル・マルカンポの吉田シェフと共に料理とコーヒーのペアリング「森のレストラン」でミシュランの星獲得を目指しています。それは料理とコーヒーのペアリングの可能性を多くの方に目に見える形で届けたいからです。これを見て多くの方に取り組んでいただき、多様な魅力を世に広げたいと思っています。

そしてそれを実現させるためにも私はコーヒー焙煎の技術精度をもっと上げていきたいと思っています。競技会の評価は私たちが目指す味の方向性とは異なります。それでも挑戦することは私たちの目標達成のための力になると考えています。

こんな理由で今年、NAKAJIはJCRC(Japan Coffee Roasting Championship)に挑戦します。これを読んでくださった皆様、応援よろしくお願いいたします。

日本代表となり世界大会へ行き、結果を出したいと思っています。

                     COFFEE ROASTERY NAKAJI
                             中村元治

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ナカジ
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