ナカジ

コーヒー焙煎人。焙煎技術トレーナー。COFFEE ROASTERY NAKAJI 代表。 https://www.coffee-nakaji.com/   オンラインショップ https://shop.coffee-nakaji.com/

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コーヒー焙煎人。焙煎技術トレーナー。COFFEE ROASTERY NAKAJI 代表。 https://www.coffee-nakaji.com/   オンラインショップ https://shop.coffee-nakaji.com/

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焙煎人の自己紹介

今回はこのnoteを綴っているNAKAJIの略歴を記載させて頂こうと思います。 愛知県生まれ。大学卒業後、警察官になりました。12年余様々な事案に対応する仕事をしました。その後、愛知県において自家焙煎コーヒーと自家製ケーキの店を開業しました。 店を始める前の数年は美味しいと思った店に通いつめ、焙煎豆を繰り返し購入し、そのうち手網焙煎でその味を再現しようと生豆を購入しては何度も何度も繰り返していました。私が「このような焙煎をやりたい」と感じたお店のほとんどは独自で焙煎を身に

    • 競技会

      【はじめに】 競技会の審査員をやってきました。 私はコーヒーに関わる仕事をしています。 主に「焙煎」と呼ばれることをしています。 生豆(なままめ)と呼ばれる青緑っぽいコーヒーの実の種子を加熱して茶色の“コーヒー豆(焙煎豆)”と呼ばれる状態にするのが焙煎です。 稀に焙煎豆の素となる生豆の品質を鑑定することもあります。Qアラビカグレーダーと呼ばれる国際資格を2012年に取得し更新し続け12年。生豆の品質を鑑定することもやっており近年は台湾産の珈琲を鑑定したりしています。

      • 指導者となる

        コーヒーを仕事にして13年、いつからか焙煎を通して何かを伝えることを仕事にしたいと思うようになりました。 学生時代に「教える」ということを仕事にしたいと思っていたものの社会人としての経験が浅い人間から知識だけを与えられることを「学び」と呼べると思っていなかった私は学生を終えてすぐに“教える”を仕事にすることは選択しませんでした。 社会人となったとき入った組織には「教官」と呼ばれる職があり10年ほど働いたころその職に向いていると言われたこともありました。 でもその仕事に就

        • 自分の店ならではの味を作る

          【自家焙煎珈琲店の味作りのトレーニング】 NAKAJIの焙煎講習はいわゆる「焙煎の型」を教える講習やトレーニングではありません。受講をしてくださる方の多くは個人事業主として自家焙煎珈琲店を経営されている方または経営していこうという方です。しかも生業としてです。そのため単に素材のポテンシャルを引き出した焙煎に留まらず、独自の風味に仕上げたいという方が多くみえます。 つまり「ひと口飲んでその人の焙煎とわかる味にしたい」ということです。 NAKAJIはそれを請け負っています。

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        焙煎人の自己紹介

          13年越しの

           2024年6月、軽井沢にある珈琲焙煎所COFFEE ROASTERY  NAKAJIの代表中村は初めてベトナムのコーヒー農園に行きます。今回の目的は「ベトナム・ダラットで生産されるアラビカ種を広めていくプロジェクト」の中で主に鑑定士として生産現場の視察をするということです。  この話を受ける一番のきっかけは私がコーヒーを仕事にする第一歩として取得したコーヒーの国際資格(Q arabica grader)で出会った友人です。  私たちが出会った2010年当時、友人は既にコ

          13年越しの

          エチオピア生豆焙煎大会(要綱)

          NAKAJIが主催する「エチオピア生豆焙煎大会」(審査日:5/22)について要綱を掲載させていただきます。 【開催目的】  ・風味豊かなエチオピアのコーヒー生豆を焙煎することを楽しむ  ・審査員の主観によるジャッジということで意外な味も評価をされるかも   しれないという意外性を楽しむ  ・コーヒーメーカーで抽出したコーヒーを審査するということでコーヒー   メーカーの抽出に合わせた焙煎を考えるということを楽しむ これらを参加者、審査員など本大会に関わる人たちが楽しむとい

          エチオピア生豆焙煎大会(要綱)

          安藤さん

          これまで出会った方の中で一人だけ目標にしたいと思える人がいました。その人は捜査一課で多くの事件に携わり経験が豊富で知識、知恵、すぐれた判断力と素早く動ける行動力のある方でした。そして何よりどこまでも優しい人でした。 私は運の良いことに尊敬できる方とたくさん出会うことができています。特に社会人になってからはそう思います。その中でもただ一人だけ尊敬を超えて「この人のようになりたい」という方がいました。 20代後半で出会ったときのその方は屈強な体躯ではなくほっそりとしたスーツ姿

          NAKAJIの焙煎通信講座って②

          【大切にしていること】  通信講座に限らずですが焙煎について講習をするときに気をつけていることは「受講している人の表現したい味にできる方法と伝えること」です。美味しいというのは感覚的なもので人によって美味しいと感じるものは異なります。多くの人が美味しいと感じる味は確かに存在しますがNAKAJIがコーヒーの焙煎で伝えることは主にコーヒー豆のもつ酸、甘さ、苦さなどの引き出し方とバランスのとり方です。「この味が美味しい」といってその表現の仕方を伝えることはありません。 焙煎はコー

          NAKAJIの焙煎通信講座って②

          NAKAJIの焙煎通信講座って?①

          【はじめに】 軽井沢にある珈琲焙煎所「COFFEE ROASTERY NAKAJI」がやっている焙煎通信講座、3年前に第1期がスタートし多くの修了者を出しているこの講座は講習会場へ足を運ぶことなく自宅などでコーヒーの焙煎を身につけることができるものでNAKAJIのHPやオンラインショップで説明をしているものの、もっと詳しく知りたいという方もみえると思うのでnoteで詳細に内容を説明していきたいと思います。 【受講対象者】 コーヒー豆が「生豆」と呼ばれる緑がかった硬いタネみた

          NAKAJIの焙煎通信講座って?①

          aillioBULLET R1 V2初心者のための焙煎トレーニングの内容

          【今回は何を書く?】 2023年7月からスタートしている「aillio BULLET R1 V2初心者のための焙煎トレーニング」はスタートからお申込みをいただきおかげさまで好評を博しています。今回は「どのあたりが好評を博しているのか?」を知っていただき「aillioを買いたいと思っているけどどこまで味を引き出せるのだろうか」「既に購入しているけれどまだ自分の理想の味を引き出せていない」と思っている方にこのトレーニングに興味を持っていただけたらと思いつづっていきます。 【トレ

          aillioBULLET R1 V2初心者のための焙煎トレーニングの内容

          イタリア料理とコーヒー(後編)

          【焙煎所NAKAJIスタート】 某自家焙煎珈琲会社に3年ほど勤めたところでいろいろな事情が重なり退職をし、それからしばらくした2020年に再び個人事業主となりました。今回はカフェではなく焙煎トレーナーと自分で焙煎したコーヒー豆を販売することを軸にした「焙煎所」です。店頭でコーヒーを提供するカフェはかなり迷いましたがやらないことにしました。焙煎トレーナーとしてやっていきたいという気持ちが強かったからです。  そしてもう一つやりたいことがありました。 良い品質のコーヒーを美味

          イタリア料理とコーヒー(後編)

          イタリア料理とコーヒー(前編)

          【ペアリングの原点】  私は2011年、愛知県豊橋市で自家製ケーキと自家焙煎珈琲の店を開業しました。店の自慢は「ケーキとコーヒーのペアリング」です。パティシエの作るケーキはフレッシュなフルーツをふんだんに使ったものが少なくなく、それらのケーキに合わせるコーヒーを作るときにはフルーツと一緒にペアリングして一層美味しく感じることができる味づくりを心掛けていました。フルーツの種類は多岐にわたり本当に種類が豊富だったためこここそが私のコーヒーの味の幅が広げられていった原点だといえると

          イタリア料理とコーヒー(前編)

          また行きたいエチオピア(2)

          〜インジェラ、インジェラ、インジェラ!〜 エチオピアの主食といえばテフから作った「インジェラ」という食べ物。発酵させた生地を焼いたものです。主食というだけあってどこでもインジェラは必ず出てくるのです。 ホテルの食事はもちろん レストランでも出てきます。 もちろんコーヒー農園のランチもインジェラ コーヒーセレモニーのあともインジェラ とにかくインジェラを見ない日はありませんでした。味は発酵の酸味がはっきりと感じられるため好みはあると思いますが、私は比較的問題なく食べ

          また行きたいエチオピア(2)

          また行きたいエチオピア(1)

           2022年の12月にトランスシーガルというエチオピアのコーヒー生豆を取り扱っている商社のアテンドでコーヒーの故郷と呼ばれているエチオピアのコーヒー農園へ行きました。12月はコーヒー農園で収穫が始まる時期です。コーヒー豆を収穫しているところ、精製しているところなどを視察してできたて剝きたてニュークロップをカッピングして品定めするのが目的です。  NAKAJIにとっては初のエチオピアです。便利でおしゃれな街も好きですがどちらかというとアナログな世界の方が伸び伸びと生きられる気

          また行きたいエチオピア(1)

          自宅で淹れるコーヒーが一番

           私がコーヒーに目を付けたのにはいくつかきっかけがあります。ブラッド・ピット好きだったところから共演者が出ている映画も観るようになり、たまたま借りた映画「ホテルルワンダ」でルワンダで起きた虐殺のことを知り、その復興を支えた産業の一つにコーヒーがあったことも大きなきっかけの一つ。そしてもう一つに刑事時代の経験から「家族で一緒に過ごす時間が人を思いやる心を育むためにはとても大切ではないか」と思ったことがあります。  私が取り調べを担当した人たちは年齢も千差万別でしたが共通してい

          自宅で淹れるコーヒーが一番

          aillio BULLET R1 V2のシーズニング

          軽井沢の珈琲焙煎所「COFFEE ROASTERY NAKAJI」の焙煎士中村元治です。 今回は焙煎機aillio BULLET R1 V2の「シーズニング」について記載します。 【シーズニングとは】 シーズニングというのは焙煎機を初めて使い際に行うプレローストのことです。工場から出てきたばかりの焙煎機のドラムの内側表面にコーヒー豆の油で皮膜を作ってドラムの参加を予防するための作業をいいます。シーズニングは通常の焙煎と同じ操作で進めていきます。そしてしっかりとした深煎りまで

          aillio BULLET R1 V2のシーズニング