『いもうとレンズ』(短歌連作7首)
剥がすなと云われ剥がした瘡蓋を糊で貼る半袖の妹
具が何も入っていないおむすびに眉間のしわをふたつ入れたね
金色の魚を掬えば左手の鼈甲飴の兎は逃げて
純粋な子どもを騙すくじ引きで当りを引いてしまういもうと
あんみつが食べたいと云う妹の瞳は小豆色をしていた
バイエルを窓から投げてパステルの音符だらけのパジャマで寝たね
チョキだけで何度でも負けてあげるよ白いこぶしの花が咲くまで
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剥がすなと云われ剥がした瘡蓋を糊で貼る半袖の妹
具が何も入っていないおむすびに眉間のしわをふたつ入れたね
金色の魚を掬えば左手の鼈甲飴の兎は逃げて
純粋な子どもを騙すくじ引きで当りを引いてしまういもうと
あんみつが食べたいと云う妹の瞳は小豆色をしていた
バイエルを窓から投げてパステルの音符だらけのパジャマで寝たね
チョキだけで何度でも負けてあげるよ白いこぶしの花が咲くまで
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