
読書メモ 「頭のいい人が話す前に考えていること」
基本情報
タイトル: 頭のいい人が話す前に考えていること
作者: 安達裕哉
発行日: 2023/04/18
読書概要 (2024/11/20)
要約
「相手を知り、信頼を得て、他人を動かす能力」である社会的知性にについて、社会的知性が高いとはどういうことか(7つの黄金法則)、社会的知性を高める手法(5つの思考法)をまとめている。
そもそも社会的知性が高い(= 頭がいい)ということは、他人が決めることであり、「会話中の落ち着き」「伝える際の考えの深さ」「会話や問題の本質を見極める力」そして、「自分に感情的利益があるか」から判断される。相手のためにしっかり考えていること、相手のために知識を使っていること、相手の承認欲求を満たすことが、相手に好印象を与え、社会的知性が高いと判断される要素となる。(※太字は「7つの黄金法則」の言い換え)
後半部では、客観視・整理・傾聴・質問・言語化の5つの思考法がまとめられている。
・客観的に適切な言葉で、客観的に根拠のある話をする(客観視)
・適切な粒度で分解して考え、結論/枝葉、事実/意見を区別して話す(整理)
・ 相手が言いたいことを、好奇心を発揮し、意思決定の助けになるよう整理しつつ聞く(傾聴)
・信頼を得るための話を深掘る質問と、疑問解消のため整理し仮説を立てた上での質問を活用する(質問)
・本質を踏まえた上での言葉の言い換えや命名、読書メモなどでの練習を通して言語化能力を向上させる(言語化)
これらを意識し、練習することで、社会的知性を高められると同時に、継続的に質の良い結果を得られる。
所感
「頭良くなりてえな!」といった漠然とした思いでなんとなく購入した本書ですが、頭が良く思われるというより、人間関係を円滑にするため書籍として非常に有用だなと思いました。
7つの黄金法則と5つの思考法という言葉で体系化されており、普段の生活の中で想起しやすく、他の人間関係の書籍よりも頭に残りやすいなと感じます。 (内容としては大きく新しい発見は自分にはあまりありませんでした)
頭に思い付いたことを勢いに乗せて話し、相手との間に微妙な空気を作り上げることがしばしばある僕にとって、整理・傾聴の思考法は強く意識したい内容でした。
また、「漠然とわかるけど、言葉に言い表せれない」という(不快な)状態にもしばしば陥るため、言い換えや命名・読書メモなどを通して言語化能力を高めていこうと思います!
(note何個か書いてみて、あまりの言語化能力の低さに愕然としている…)