寝ちゃった
船上にある焼肉屋に家族で入り食事をする、という夢を見た。
向かい合わせのボックス席が並ぶエリアに通され、店内狭いわけでもないのだが、両親と知らない誰かのボックス、そして私と妹のボックスと二つに分かれることになった。
よくわからないが目の前の妹は机の下にもぐって寝てしまい、そうなんだーと思って両親のボックスの方を眺めていると、お店のお姉さんが結構な量の新鮮な肉を掲げていかがですか?とやっている。披露宴やフレンチのコースでパンのおかわりいかがですか?と同じパターンだ。あぁそういう店なのねと思いながら、こちらに来るのを待つ。うちのテーブルには食べた覚えのない肉が載っていたであろう皿やサラダ鉢がカラになって置いてある。お姉さんがこちらにやってきて、なにやら渡してくれそうなところで今度は私が眠ってしまったようだ。
がくんっと身体が跳ねて飛び起きてしまうように、暗い焼肉屋で目が覚める。さっきまで喧々としていた店内はまるで閉店後の、施錠さえ終わってそうな雰囲気だ。やばい取り残されてしまった。ふと目の前の席を見ると妹が寝てるのか起きてるのかわからない。その白いパーカーはさっきまで机の下で寝ていた妹のようではある。するとぐるっんぐるんっと地面が回転し始めた。外を見ると、甲板上に駐車場のターンテーブルのような回転床があり私たちのいる焼肉屋かと思われる空間を右に左に回している。
次の瞬間そのターンテーブルの上には私たちのテーブルしかなくなり、そして床の回転も終わった。さっさと食べ損なった肉を食べて次の行動に移そう、そう思ったとき、船はすでに港に着いているようで動きがない。島の正面はわかるが町が見えない。暗いし、誰もいない。肉を焼いている場合ではないかもしれないと思った私は、目の前の3個セットでスーパーで売ってそうなプリンをパーカーのポケットにしまって妹に声をかけようとしたのだった。
ちょっと20分くらい、と思って寝たら2時間寝ていた。しかしこの日中に寝で起きた時の目覚めの良さはなんなのだろうか、今ならどんな仕事でもスイスイこなせそうだ。
今日は天気が良くて用事もないので、OKストアでしか売っていないオリーブの石鹸を買いに出かけることにした。Amazonでも類似品は買えるが、OKストアで買えるものの方が良いような気がする。もうかれこれ5,6年は使っているかもしれない。肌が綺麗と褒められることが多いが、この石鹸の効果が大きいかもしれない。
OKストアというのはどこもかしこも都合の悪いとこにある。アクセスが悪い。一時期駅近OKストアのすぐ近くにたまたま住んでいたことがあったが、あれは特例だったようだ。
とりあえず一番行きやすいOKストアに向かった。たまに行くスタジオの近くにあり、意外だった。OKストアは気配を消していたのだ。
入ってみるとまぁ狭い。いや、広いのだが、巨大OKストアの常連だったため品揃えが不安だ。案の定いくら探しても目当ての石鹸は見つからない。手ぶらで店を出て、次のOKストアを探す。
次のところもまぁ駅から歩く。最寄りと言える駅が三つもある。一駅分電車に乗り、その最寄りっぽい駅から10分くらい歩いて店に到着。んんさっきよりは広いがここも小さい。石鹸の種類はさっきよりあるがオリーブのはない。3店舗もハシゴする元気はないなぁと思っていると、最近ハマっているキャンベルのクラムチャウダーがめっちゃ安い。これは買うっしょ、と慎ましく2缶だけカゴに入れる。それを皮切りに買うつもりもなかった珪藻土マットとかゴミ袋とかカゴに入れてしまい、家の近所でもないのにビニール袋をいびつに膨らませて(珪藻土マットのせい)帰宅することにした。
酔っ払って帰る夜中に、その駅から家まで歩いたことがあったので、もういっそ歩いて帰ることにした。天気が良く、本来散歩のつもりだったのだ。最近買ったワイヤレスイヤホンで音楽を聴くのが楽しいので、「礼賛」のアルバムを聴く。めっちゃくちゃいい。サーヤさん最高。休日課長のベースもいい。今月は毎日のようにラランドのYouTubeララチューンが更新されるので楽しみだし、こんな激しく動いているのに裏でこんなすごいアルバムを作っていたなんて。凄くかっこいいです礼賛、ケミストリーを感じる。これぞバンドって感じ。
音楽を聴きながら歩いて、ふと「とにかく寝たい」について考えていた。8月くらいから私はとにかく寝たいと思っていて、クリエイティブの波が押し寄せている時はそれに集中するけど、今みたいに何もない時やライブの直後なんかは本当に「とにかく寝たい」のだ。仕事辞めた直後で疲れが溜まっているから、気合い入れたライブの直後で燃え尽きたから、こだわって作った音源リリースした直後で出し切ったから、では絶対ないんだこれはおそらく。私はデフォルトで「とにかく寝たい」のだと、歩きながら思い至った。私の人生のゴールは寝ること。
デフォルトをベットで横になることと設定するとしたら生きるのが楽になる。会社で働き、納得のいく仕事をして帰ってきて、念願のベッドに横になる。土日は心置きなく眠る。合理的だ。
ただし、礼賛のようないい作品に触れると脳がアップを始めてしまうようだ。こういうことはできるか?あれはどうだ?と小さなアイデアをポツポツと生み出し始める。
そういえば最近知り合った人に中井設計を聴いてもらったら、なんか暗いと言われてしまった。ずっと雨雨って歌ってたりパパと結婚するって約束したじゃんとか寂しいこと言ってるしサカナクションに加入したいとかなんかモヤモヤしてるのを感じる、だって!
そういう視点のこと言ってくれること初めてだったので新鮮。また他の曲も聴いてほしい。
写真は江口寿史展で感銘を受けた絵。
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