1on1ミーティングの真の目的とは？企業が導入するべき理由を解説
こんにちは、中小企業の経営者や人事担当者の皆さん。1on1ミーティングを導入する企業が増えていますが、その目的や効果についてはまだ疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。
今回は、1on1ミーティングの主な目的と、その成功のためのポイントについてお話ししたいと思います。
1on1ミーティングの目的
1on1ミーティングは、上司と部下が定期的に1対1で行う面談です。
企業によってその目的は様々ですが、以下のような主なパターンがあります。
1. パフォーマンスの向上
1on1ミーティングの最も一般的な目的は、部下のパフォーマンス向上です。
定期的なフィードバックを通じて、部下が自身の強みや改善点を把握し、業務の質を高めることができます。
例えば、目標設定や進捗確認を行うことで、具体的な改善策を講じることができます。
2. キャリア開発と成長支援
もう一つの重要な目的は、部下のキャリア開発と成長支援です。
1on1ミーティングを通じて、部下のキャリア目標を確認し、その達成に向けた具体的なアクションプランを立てることができます。
これにより、部下のモチベーションを高め、長期的な成長を促すことができます。
3. メンタルヘルスのケア
1on1ミーティングは、部下のメンタルヘルスケアにも役立ちます。
日常のストレスや職場の悩みを話し合うことで、早期に問題を発見し対処することができます。
特に現代の職場では、メンタルヘルスの問題が増加しており、上司が部下の心の状態に気を配ることが重要です。
4. コミュニケーションの促進
1on1ミーティングは、上司と部下のコミュニケーションを深める絶好の機会です。
普段の業務ではなかなか話せない個人的な悩みや意見を共有する場として、信頼関係を築くことができます。
これにより、チーム全体の連携も強化されます。
成功する1on1ミーティングのポイント
1on1ミーティングを効果的に行うためのポイントをいくつか紹介します。
1. 定期的なスケジュール
1on1ミーティングは定期的に行うことが重要です。
月に一度、または3ヶ月に一度など、継続的にスケジュールを設定し、必ず実施するようにしましょう。
不定期や、思いつきのように実施してしまうと、1on1ミーティングが「オマケ」や「めんどくさいもの」になってしまいます。
そうなると、だんだんと上司部下ともに1on1そのものへのやる気が失われ、形骸化し、役に立たないものになってしまいます。
2. オープンな対話
ミーティングでは、上司が一方的に話すのではなく、部下が自由に意見を言える環境を作ることが大切です。
オープンな対話を通じて、部下の本音を引き出しましょう。
よく上司の側の方から「何を話せば良いか分からない」と相談を受けますが、上司は聞き役であることが大事です。
3. 明確な目的とアジェンダ
ミーティングには明確な目的とアジェンダを設定し、それに基づいて進行します。
事前にアジェンダを共有し、準備を促すことで、効果的な対話が可能になります。
1on1は継続的なものであるという前提をすれば、毎回新しいテーマを持ってくる必要もありませんので、アジェンダ設定に苦しむことも無くなるでしょう。
4. フォローアップ
ミーティングで話し合った内容については、必ずフォローアップを行います。
具体的なアクションプランや次回のミーティングでの確認事項を設定し、実行の確認を行います。
ここが部下の成長を促す大事なポイントでもありますが、この宿題のようなものも上司が決めるのではなく部下本人に決めてもらうことが次の展開に効果を発揮します。
最後に
1on1ミーティングは、上司と部下の関係を強化し、職場の生産性を向上させるための重要なツールです。
定期的な対話を通じて、部下のパフォーマンス向上やキャリア開発、メンタルヘルスケアを支援することで、より健全な職場環境を作り出すことができます。
上司が主役の説教の場にはせず、部下が主役の自由に話せる場を目指してみましょう。
皆さんの職場が、全員が安心して働ける場所になるよう、ぜひ今日から取り組んでみてください。
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【私について】
株式会社EAPサポート喜び
代表取締役 中井裕規(なかいゆうき)
国際EAPコンサルタント(CEAP-International)
精神保健福祉士、公認心理師、産業カウンセラー、健康経営アドバイザー
東京大学大学院医学系研究科 職場のメンタルヘルス専門家養成プログラム修了
大学、大学院にて心理学を専攻。EAP会社勤務を経て、独立起業し、職場改善と男性育休の推進を目指すEAP会社を設立。
職場のメンタルヘルス対策、コミュニケーションを専門として法人コンサルティング、企業研修、職場カウンセリングなどを行ない、0次～2次予防を中心にはたらく人と企業のwell-being向上に取組む。
EAP会社等10社の法人向けメンタルヘルスサービスの新規事業立ち上げにも参画。
双子の男の子を育児し、育児を通して人生を豊かにするために多胎家庭支援やパパママに対する講演活動にも積極的に取り組む。
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