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1月19日(日記)芥川賞の発表


寒い一日。
風邪引きそう。

上半期の芥川賞の発表があった。
近年、年二回の選考は多いのではという意見もがあるが、
元々は、新人の発掘と賞金の授与が目的なので仕方がない。
野球のドラフトと同じである。

文学もエンターテイメントの一つ。話題にならなければ話にもならない。「悪貨が良貨を駆逐する」のは、その次の問題であって、良貨も手に取られなければ悪貨でしかない。

やはり芥川賞の発表は毎回わくわくする。デビューからいいなと思っている人が、めきめき上達して秀作を発表していく姿は、作家の端くれとしても、いち読者としてもとてもまぶしく見える。
競馬で、ダービーしか買わない人の気持ちがよく分かる(たとえが変ですみません)。

作家にとって、賞というのは重要だ。三島由紀夫賞や谷崎潤一郎賞など、ほとんど話題にならないけれど、取った人はきっと励みになるし自信にもなる。

人が書き続ける上で一番辛いのは、才能の有無ではなく、自分の方向性が、正しいのか、間違っているのかがわからないことだから。

賞というのは、その進む道は正しいんだよという、真夜中にともる街灯のような存在かもしれない。

井戸川射子さん、佐藤厚志さん、芥川賞受賞おめでとうございます。

大寒に ハワイアン聴き 暖まる











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