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5月11日(日記)赤ちゃんのように

晴れ
今年の五月は、ちょっと違うぞといった感じのいい天気。

久しぶりに、noteで記事を連続して上げているせいか、何となくテンションがあがってくる。

その昔、まだSNSなんてものがなかった時代。

当時、たまたま講演を聴いた有名な放送作家が、将来、何か自己表現をやりたいと思っている人は、まずは、「何でもいいから発言し続けること」と言っていたのを思い出す。

その人は、中学生の頃から、深夜ラジオのはがき投稿を始め、漫画雑誌の読者コーナー、新聞の意見、そして、公共機関のご意見募集や、果ては街頭アンケートまで、とにかく発言できる媒体を見つければ、すべからく応募していたという。

別にそれがデビューのきっかけになったり、特に賞賛されたわけではないが、その行為自体が、しだいに生きる喜びそのものになっていき、その生きる喜びを維持できたからこそ、今の仕事につながったとおっしゃっていた。

今になって、その意味が何となくわかる。

SNSって、いろいろ言われるけれど、「発信」とは、人間の生きる本能に根ざしているのかもしれない。

たとえば、自然に歌い出したり、踊り出したりしことで、歌や舞踏が始まったように。

赤ちゃんが生きるがために泣かなければならないように、我々はこの過酷な世の中に生き残るために、無理をしてでも、どんな形でもいい、自分の言葉を発し続けなくてはならないのかもしれない。
たとえ、誰の心にも響かなくとも。

自らの ためいきで目覚める 夜半なり








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