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児童文学に代わる言い方

これは、普段からずっと感じていることですが、肩書きとして児童文学作家と名乗るのがとても気恥ずかしいので、めったにしません(このnoteでは便宜上です)。

最近、よく耳にする児童ポルノという、超凶悪的なNGワードを思わず連想しますし、児童という言葉に自体に、どこか上から目線、教育者的目線がある気がするので、自分が作ったものには、できる限り「児童」とつけないように心がけています。

かといって、何か代わりになる言葉がないか探していますが、中々見つかりそうにありません。勝手に作って自称しても、意味がわからなくなってしまいそうです。

子供文学作家ですと、なんだか幼稚っぽいし、キッズ文学作家ですと、なんだかアメリカのやんちゃな子供を連想してしまいます。絵本とか、漫画とか、もっとわかりやすくて、軽いネーミングがないかとずっと思っています。

とりあえず、自分が書いているものは、小さなさな子から読める物語と言っていますが、正直、どこかぎこちないのは否めません(ちなみに、子供のことを、小さな子と呼ぶのは、かつてNHKの「できるかな」に出演されていたのっぽさんの影響です)。

一時、わかりやすい小話作家と言っていた時期もありましたが、なんだか落語っぽいとか言われてすぐに辞めました。

一方で
純文学作家、何だか妙に耳障りが良くて格好がいい、芸術家っぽくて、どこか威厳がある気がしませんか。(これは完全に余談ですが、最近の芥川受賞作品は、どれも面白くありませんね、なんだか読んでいて固い石を無理矢理食べさせられてているような気がします。)

純文学と大衆文学、それにその間の中間文学(村上春樹さん、よしもとばななさんが入るらしい)の、複雑なカテゴライズの問題は専門家に任せるとして、既存の児童文学はいったいどこに入るのでしょうか?

やはり、一括して児童文学カテゴリーなのでしょうか?
もし、そうだとしたら、「モモ」を書いたミヒャエルエンデ、「ムーミン」のトーベヤンソン、J・K・ローリングの「ハリーポッター」等も、子供向け小説と一括りにされたら、発狂するでしょう。

それに、もし大人も読める児童文学を書いたら、それは、芥川賞候補になるのか、直木賞なのか、はたまたくすっと笑われて選外になってしまうのろうか?といろいろ考えてしまいます。

自分としては、賞をもらえるなら、いつでも何でもウェルカムですが、やはり小さな子から読める物語を作る作ろうと、一心不乱にやってきた身としては、みんなが目指せるような、そして目安となるような何か独立した賞が欲しいです。例えば世界的な児童文学賞と言われているアンデルセン大賞のような。

それでもやはりネーミングがひっかります。
だったら、これはどうでしょう? 難しくないお話大賞・・・なんだか馬鹿みたいか。

と、結局結論が出ないまま今に至るのですが、誰かもっと相応しいネームングを考えて普及させて欲しいものです。

何しろ児童文学は、ちっとも面白くなくて、市場として先細りの純文学なんかよりも、遙かに可能性を秘めていて、世界に開けていて(言語のユニバーサル化が容易)、これからもっともっと脚光を浴びる世界だと思っているので(文学ではないですが、ジブリ作品がいい例ですね)。

とりあえず、賞を作るとして、国際的にはアンデルセン大賞というなら、やはり、国内では宮沢賢治大賞でしょうか。芥川さんも素晴らしい子供向けの物語をたくさん作っているので、こども芥川賞・・・これは、これでまぎらわしいですが。

ではまた


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