12月7日(日記)住宅街を歩く
曇 風が強い
今日も、バスで行けるところをわざわざ徒歩で行く。
最近、住宅街を歩くのが好きだ。
あちこちの住宅街を歩いていると、だんだん自分の好みがわかってくる。この辺りには住みたくないな、ここだったら住んでみたいなというのが、基準となる。
何の変哲もない住宅街でも、それぞれ独特の雰囲気がある。そのわずかな違いを感じ取るのが好きなのだろう。
ときどき小さな商店街のような並びがあって、薬局、スーパーなどを見つける。さびれていたり、流行っていたり。変な名前のスナックがぽつんとあったりと。
もし、この辺りに生まれていたら、この店に来ていたかもしれないと思うと不思議な気持ちになる。まるで住んでいたような気持ちにさえなる。あの、たこやきを食べ、あそこで、花を買い、カウンターでカラオケでも歌っていたかもしれないと。
今日は、ところどころに町工場がある住宅街だった。何となく冬日の黄昏時が似合うような、少しさびしさを感じる町。
夕日を浴びて、東南アジア系の若い作業員が、工場の前の歩道に座って一人でお弁当を食べていた。その姿がとても寂しそうで、思わず一緒に並んで食べてあげたくなった。
こういうときに、詩が浮かぶ、俳句をひねりたくなる。たぶん、きっと出来ものは、冬日の黄昏的なものになるのだろう。
黄昏に ふるさと想う わびしき日
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