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ふと思った日記

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ふと思ったことを綴った日記です。ほとんど「むにゃむにゃ」という独り言です。へぼ俳句もついてます。
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#文学

政治と文学

同じ言葉で成り立つ世界だが、 政治と文学は真逆のものだと言われている。 「政治」を簡単に言ってしまうと、「目に見える儲け(価値)の差配」。 「文学」を簡単に言ってしまうと、「目に見えない儲け(価値)の創造」。 こうなると、真逆ではなく、現実の世界では圧倒的に政治の方が強い。なぜなら、文学が作った現実的な儲けを、政治はすべて持って行くことができるからだ。つまり上下の関係。 では、果たして文学は政治の風下に立つのか。いや、それはあくまで現実の世界での話であって、非現実におい

4月25日(日記)俳句をひねれば

曇 気持ちがへたって、なかなか思考がうまく働かない中、なんとかnoteを再開してみて、いいこともたくさんあった。 その一つに、 俳句好きのフォロワーの方から、ライラック杯というnote上の俳句大会に誘われたこと。 自分としては、へぼ俳句(へぼ自由律俳句)のレベルなので、とても俳句大会なんてと思っていたが、いざ参加してみると、その俳句大会に参加している人たちから、俳句の感想とともに、ネガティブだった記事への励ましの言葉をたくさんいただいた。 それが、とてもうれしかった。

3月6日(日記)意識のお世話

晴れ 春の到来はうれしいけれど、どこか気分が沈む。 それは、年々年を重ねるとごとにひどくなる。そのことを近しい人に話すと、 「春は難しいことを考えない方がいい」と言われた。そのとおり。ネガティブな思いは、さらにネガティブな思いに繋がっていくだけで、やがては、この世はネガティブな思いで出来上がっているとすら思えてしまう。 ただし、私もだてに年を重ねていないいっぱしの大人。無理矢理連鎖を断ち切る。考えないようにする。 しかし、実はそれはかなり高難度のことで、禅とか瞑想とかの、あ

11月21日(日記)法律は文学かもしれない

朝方 久しぶりの雨 法律関係の仕事をしていたとき、いつもこう思っていた。 「訴える、訴えられる、捕まる、捕まらないなど、法律に可能な限り関係しないで人生を全う出来る人が、一番幸せかもしれない」と。 法律は強い。道徳に強制力を持たせたようなものだから。 もちろん身を守る盾にも使えるが、時には相手を突き刺す矛にもできる。 法律弱者に対して、得意がってとっきんとっきんに磨き上げた矛を振り回す人を何人も見てきた。そういった矛に突き刺されて再起不能になる人を何人も出会ってきた。

6月4日(日記)サリンジャー

さわやかな晴れ。 映画「ライ麦畑の反逆児  ひとりぼっちのサリンジャー」を見る。 期待していなかったけれど、かなり面白く、同時に衝撃を受けた。サリンジャーという、ある孤独な一人の小説家の姿ではなく、当たり前の小説家の姿があったからだ。 “何の見返りを求めず、ただ書き続けること。それは私にとっての祈りになった”  この言葉は、売れている売れていないに関わらず、小説家がたどり着く最後の心持ちかもしれない。 お金のためでもない、名誉のためでもない。書くことそのものが、まさに、