遠い夢を見る者は。
幸運を起こすために生きるのはもうやめよう。
いいことがあればいい日だったと思うのも、もう止めよう。結局の不毛な戦いを排除して淡々と段々と彷徨ううちに1年が暮れた。
まばゆいばかりの栄光も後世の又聞きついでの伝記に埋もれ、隙間が好きな者の脳裏にあるのみ。
いい時代だったと、過去の歌を並べたライブなら、突き刺さったりする感覚はもうないし。
いつか誰かに届くといいな。
誰かが悔い改めてくれたらいいな。
遠い夢かな。人類の消滅が先かな。
詩は時にゆらゆらと空間を漂って。
名もなき生物に入り込む。
傲った者がかつていたのだと知る。
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