中原毅

昨日まで世界になかったものを創造すること。

中原毅

昨日まで世界になかったものを創造すること。

最近の記事

人生徒然

誰もが誰かの“時間”を欲しがり、 誰もが誰かに“時間”を渡して暮らしている。 英雄譚らしい展開もなく取り合いに終始する資本寸劇は光と闇のダブル主演。 接待と忖度まみれで打ち切ることもできない。 ニュースは世の悲劇を喧伝し無力さというメタメッセージを送り続けながら、彼らの生活は高級マンションで肥え太っていく。 呼び方をカタカナに変えて労働力をもぎ取っても、奪い取れないものもある。 巷にあふれるは経営者側の独りよがりの成功譚ばかり。労働力は富ではなかったのか。 1+1=5

    • 卑屈さはどこから?

      ここは日本って名前じゃなくて(中国からみた陽が昇る場所)、大和がよかったな。

      • 遠い夢を見る者は。

        幸運を起こすために生きるのはもうやめよう。 いいことがあればいい日だったと思うのも、もう止めよう。結局の不毛な戦いを排除して淡々と段々と彷徨ううちに1年が暮れた。 まばゆいばかりの栄光も後世の又聞きついでの伝記に埋もれ、隙間が好きな者の脳裏にあるのみ。 いい時代だったと、過去の歌を並べたライブなら、突き刺さったりする感覚はもうないし。    いつか誰かに届くといいな。    誰かが悔い改めてくれたらいいな。    遠い夢かな。人類の消滅が先かな。    詩は時にゆらゆら

        • 何者かになるということ。

          遠くに住む人とは結局終わりを迎えてしまうもの。 寂しさを表立って打ち出して展開させて、 見て!  見て!なんてできないから、 深い森に住むことを選んだんでしょう。 どうせ会えないのだから、ひっそりと暮らしていてもいいでしょう。 そして小さな窓が閉じられるとまた焚き火の前で過ごすことが多くなる。 慣れない珈琲を飲むことが多くなる。 結局また此処か、と、もうそんな表情にも飽きてきた頃。 御昼時、快活に接客し、マスクの下でも笑顔を絶やさない人も、別に楽しい訳ではないのです。昨夜嬉

          値上げねえ

          世界が値上げするなら。 それは原材料の高騰、それは物流の滞り。 なんでもいいや。 そういうのでできてる俺たちの価値も上がってるってこと。 そうやって、たまには、はったりがてら、胸でも張ってみませんか。

          値上げねえ

          介護者の罪を問う時

          戸惑っているうちに月日は流れて、ニューロン発火の渦が世をすねた意識を作っていく。 此処は植民地にもならず、奴隷も運ばれてはこなかったけれど、なぜだか不快で醜い表情を隠すシートが被せられ、僕たちはその上で暮らしている。 そんな場所でも、聖人でありたかったけれど、聖人には小児愛が必要らしい。僕には無理だ。 駅の改札へは梯子を昇降できる者しかいけないような国で、やり直しは、推奨されない。 君はまだ笑えているか。笑いたいと思っているか。 時代に合ってたまたま才能が開花したものは、な

          介護者の罪を問う時

          アメリカの終焉

          アメリカが終焉した時、これまで政治を語らなかった薬物中毒者は、薄ら笑いさえ浮かべず、さらに深い沈黙へと堕ちた。 コカ・コーラは渇いた砂漠に瓶を埋め、29世紀の歴史的遺物を夢みることで正気を保つ。 マクドナルドは、季節外れの花火を無秩序に打ち上げた後、「我々はこんなことが続くなんて思ってなかった」とヒンドゥー語で声明を出した。          未来はあるのに、わからない。          過去はあるのに、とどかない。          現在はないのに、きづかない。 アメ

          アメリカの終焉

          いいものはどこか別のとこから

          日本という名称は視点が中国にある。 僕らにはそれがメタメッセージとして刻まれてる。 気にすべきものは、いいものは、どこかよそにあるって。 「大和」で、よかった。 「大和」が、よかった。 いらない劣等感、持たずにすんだよね、きっと。

          いいものはどこか別のとこから

          (寂しさと諦めの向こうに遠藤は)

          寂しさと諦めの向こうに遠藤は、安寧の場所があったと思った。 下降していく慣れたタワーマンションのエレベーターに居心地のよさをみた。切り出された別れは辛かったけれど、時間が経てば思い出せぬほど消えてしまうことを知るくらいは生きていた。               太陽の瞬きが月の嘘を暴く時               晒された生身の心は開き直るしか               時間と空間が自在だと証明されても               胡散臭いメソッドを売るくらいしか 遠

          (寂しさと諦めの向こうに遠藤は)

          革命家ヲ、求ムレバ。

          太ることが難しかった頃、太っていることには価値があり、威厳が備わっていた。 痩せてることは力のなさの象徴だった。 誰もが簡単に太れる最近、痩せていることには価値があり、羨望がある。 太っていることは罪であるかのような社会。 大多数の逆を張れる者は、自分の知らない秘密の鍵を、知っているかのようだ。 できないことに価値を見るのは習性か、洗脳か。 スタジアムで活躍するプレイヤーは、世の中の悲惨さなんてほとんど気にしてないだろう。 得点の多さは、ミサイルより高価だった。 少なくと

          革命家ヲ、求ムレバ。

          数珠をつけ、十字架を下げ、コーランを手にして。

          午後に吹いた風は強く、時の流れを早めたのに、気がつく者は少なかった。 手紙の文字は薄れ、日付さえ曖昧に微笑んだ。 ブルース・スプリングスティーンになりたかったのに、なれたのは彼の歌詞のような男。 今夜、俺は島国の閉ざされた家にいる。 汗の出る仕事を終え、缶ビールとゲームを手に、彼方の戦争の終結を祈ってる。 前線で籠る兵士にも容赦なく雨は降りつけ、彼らの体温は奪われていった。 胸にしまわれた写真の表情も変わって見えた。 ブルース・スプリングスティーンになりたかったのに、なれ

          数珠をつけ、十字架を下げ、コーランを手にして。

          (それではテンポよく既読スルー)

          それではテンポよく既読スルー 冷たい風が吹く春の土曜日ですもの わずかばかりの希望は山師に消され 象徴は固く守られてるから結局一般人が犠牲でさ まもなく知らされずに世界は変わるでしょう 二人称の死がもたらす連鎖的な誕生 在るものは在るけど絶対的なメソッドはない 物騒になってきたけどそれほど嫌じゃないんでさ            もう桜は緑色に覆われています            寂しがるのももう飽きた頃            逢いたい人が浮かぶんです          

          (それではテンポよく既読スルー)

          「純粋美化」ですね

          見知らぬものは美化されて  身近になれば害を見る AIが作ったのか人が作ったのかもうわからない時代言葉を絞り出す意味はあるのか 今回ばかりは平和なくせに怖い時代になりそうだ 相談も占いももう誰もしたりはしない 生身をさらすコンサートだけが芸術たりえて チケット代は高騰を続け観客を選ぶだろう 今回ばかりは華やかなのに静謐な時代になるそうだ           いつかAIは未来予測だってするだろう           当てるために人々を動かすだろう           壮大な

          「純粋美化」ですね

          また小氷河期がきたら

          また小氷河期がきたら 今度は石炭火力発電がもてはやされて また小氷河期がきたら プラスチックばかりのストアになるの また小氷河期がきたら 太陽光パネルは処理にうんざりされて また小氷河期がきたら 家畜にはたくさんゲップしてもらうの また小氷河期がきたら 地下のメタンを吐き出す技術を探して また小氷河期がきたら 巨大なガソリン車ばかり作ってもらうの また小氷河期がきたら また小氷河期がきたら

          また小氷河期がきたら

          いつかどこかの新人賞みたいな

          三度三度の芝居から抜け出たよう表情と態度はあからさまに不評を買って、つまづきがてら転んでみたがどこかの新人賞みたいな文章が並んでほんと辟易してしまった。夜眠りにつく前、今でも誰かが祈りを続けているが、深海に溜まったプラステックにしたってやがては惑星内部へと運ばれてうやむやになるんだろう?  好き勝手やるのはいつだって昔生きてた誰かでやっちゃいけないって罪悪感を持たされるのは俺たちなんだよ。未来に好かれようと望んでなぜだか叶ったところでだな、どうせ語り継いだりなんかしないんだか

          いつかどこかの新人賞みたいな

          彼女は宗教家だった

          偶然は重なりあって 二人の前にひらひらふらふら まさかって思いながら  恋にもなりそうで 過去の出来事が 微笑んではこの為にって そびえてくれた障壁だって自分勝手にひび割れて 彼女は宗教家だった  神にすがる俗物だった 現世利益はいらないけれどディズニーは行きたい たった2日の燃え上がりだった 灰を袋に詰めて燃えないゴミの日を選んだ         なかなかしんどい呟きついでのため息         来年は花見しようって送らなきゃよかった         須磨の海を見に行

          彼女は宗教家だった