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おじさんの鼻毛が出ているのは人生を楽しんでいる証拠

私は今41歳。
鏡を見ると鼻毛が少し出てたり、たまに豪快に出てたり。

30代になってから、妻に鼻毛出てるよと言われることが時々。
「出てるんじゃなくて出してるんだよ」と散らしていた。

20代の頃なら、恥ずかしくてすぐに鏡を探して親の仇かのようにむしった。
しかし30代の私には「鼻毛ぐらいで俺の評価は変わらない」というブレない軸が備わっていた。

さて、それにしても何故おじさんの鼻毛は出てるのか。

調べてみるとこれには生理的な要因がちゃんとある。
そして私なりの確信的な考えもあるので、それは最後に。

生理的な要因としては、そもそも加齢とともに鼻毛の量が増え、そして太くなっているらしい。
この話は調べると、深い。

鼻毛の量はテストステロン、即ち男性ホルモンの量に関係する。
テストステロンは歳をとるにつれ減少する。
減少するなら毛の量も減りそうだが、歳をとるにつれ毛根がテストステロンに敏感に反応するようになり、少量のテストステロンでも毛が増えたり、毛が太くなったりするらしい。

え、ならば何故歳を取ると禿げるのだろうか。
テストステロンはジヒドロテストステロンという物質に体内で変換される。
このジヒドロテストステロンこそが禿げの要因。
禿げやすい前頭部や頭頂部の毛根に多いアンドロゲン受容体と結合し、毛根のミニチュア化を起こして、ひいては禿げに繋がるのだそう。

鼻毛の毛根にも同じくアンドロゲン受容体がある。
なのに鼻毛のアンドロゲン受容体はジヒドロテストステロンと結合するとなんと逆に毛を濃くし、太くさせるのだそう。

逆すぎるでしょ。
歳を取るにつれ頭髪が増えて太くなるのもそれはそれで気持ち悪いかもしれないけど。
鼻毛には異物侵入を防ぐ役割があるので、高齢化につれ低下する免疫力を補おうということなのかもしれない。
んー深い。

ということなので、鼻毛は事実、加齢とともに強化されるので、鼻の中に収まらず飛び出てきてしまう。

鼻毛が出てしまう生理的な要因は分かった。
次に、なぜ処理しないのか。

かつて鼻毛シェーバーで一網打尽にしたところ、すぐに風邪を引いた経験がある。
鼻毛は残さないといけない。

次に出てる毛を抜いてみる。
抜いてると次々と鼻毛が出てくるので、次々と抜く。
すると翌日鼻の中が痛くなる。
鼻の中を傷つけてしまった。

どっちも結果が良くない。

近年は良い方法を発見した。
朝、髭を剃る時にシェーバーで鼻の穴辺りを行き来するとちょうど良い具合に出てる部分だけが剃れる。
これが今のところ私のベストプラクティス。

それなのに昼頃にトイレで鏡を見るともう飛び出ていたりする。
なんと鼻毛は片穴だけで1000本生えてるのだそう。
処理してないのではなく、しきれないのだ。

さて、最後に確信的な話をして終えたいと思う。
おじさんは愉しむことに長けている。
楽しむではなく、愉しむだ。
人生経験を積むにつれ、合理的な取捨選択をするようになる。
なのでもちろん見た目に愉しみを覚える、バッチリカッコいいおじさんもたくさんいる。
一方で鼻毛どころではなくなる人もたくさんいる。
なので決して鼻毛のでてるおじさんを悲観的に見ないでほしい。
きっと人生を愉しんでいるのだから。

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