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経営計画のススメ【M&A日記】
経営計画を作っていると、会社を譲渡するときに効果的。
会社の売り時があるとすれば、評価面だけを考えると、
①直前期と進行期の業績が好調
②翌期以降が更に伸びる見込み
というのが大事。
①は実績ベースなのでありのままでしかないが、②に関しては将来のことなので、それをどう捉えるかは情報によって変わる。
そしてそれは評価に影響する可能性が高い。
ということで、来期の見通しを説明するのが経営計画になる。
うちの会社はこんなに伸びますよーと説明する資料になる。
さて、そうするとこの経営計画はには何が重要となるか。
そう、信ぴょう性。
確かにそうなりそうだよね、と買い手が思うかどうか。
では、以下のような計画だったらどうか。
・今期売上 5億円 営業利益5000万円 ※実績
・来期売上 5.5億円 営業利益5500万円
・差来期売上 6億円 営業利益6000万円
これを見て、「なるほど~!」となる人は、恐らくいない。
何故か。
何で?となるから。何でそうなるの?となる。
じゃあこれならどうか。
※以降は事例としてなので部分的、かつ1年分しか書かないが、3期分あるのが良い。
・来期売上 5.5億円 新商品Aで+5000万円
私だったら、新商品Aが5000万円売れる根拠は?となる。
更に修正。
・来期売上5.5億円 新商品Aで+5000万円 取引先A、B、Cが新商品Aのジャンル強化を打ち出していて、内1件取引できれば5000万円の売上が見込まれる
おーなるほど。
需要があるならいけるのかも、と思った。
更に下記も追加してみる。
・当社トップセールスの営業部長担当で3名のチームを編成し、販促予算の配分を増やして取り組む。
そうやるんだ。
なんかいけそうな気がしてくる。
更に更に。
・過去の営業部長の実績では3件の内1件は取引を成立させることができている。
おー。
いけるんじゃない?とならないだろうか。
このように経営計画を見た人が「なるほど」、と思えるように作る。
それを買収候補企業が受け入れてくれれば、売主の希望価格が5億円で、本当は4.5億円で買いたいんだけど、成長しそうだし5億円でいくか!となったりする。
記載した例は適当だが、要は見た人がいけそうとなればよい。
当然そこにウソがあってはいけなく、ということはその経営計画はリアルに可能性が高いものとなっているということも大事。
1つ付け加えると、経営計画の信ぴょう性を高めるには、過去の経営計画に対する実績も効果的。
はじめて作った計画ではなく、この会社はいつも経営計画を作っていて、更にそれを一定の精度で実現させてきている、ということになると、かなり信ぴょう性が高まる。
是非みなさん、経営計画を作ってみてください。