現代スペインの「対立教皇」:ヒトラー列聖の噂もある、カトリックの今日的「異端」
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はじめに 20世紀後半に入り、ローマ・カトリック教会は歴史的な転換点を迎えた。1962年から1965年にかけて開催された第二バチカン公会議の結果、共産主義や無神論の脅威に対抗すべく、現代化を図っていくことになったのである。
しかし――伝統からの逸脱は、時として深刻な分裂を引き