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この世界は美しく、そこに生きる僕たちは素晴らしい

普段文章を書くのはあまりしたことがないので、拙い文章ですが目を通していただくと幸いです。
これから、自分の日々の生活や学び、考えていることを共有していきたいと考えています。その中で、「そうだ!noteという最適な場所があるじゃないか!」と思い立ちました。



「この世界は美しい。」 そう思えるようになったわけ

「書こう!」と思ったきっかけは、自分の中である変化があったから。
簡単に言うと、「この世界は美しい」と、自分の中で解釈が変わったからです。


今年の9月からフランス留学、慣れない土地で暮らすからこそ、さまざまな困難に直面します。当初は、日本との違いに戸惑い、フランスでの生活に不満と不安を募らせていました。
「コンビニがない」「友達ができない」「英語が通じない」「物価が高い」…
こんなふうに、色々な不満が湧き出ていました。それと同時に、自分なりに覚悟を決めて日本を飛び立って異国に来たはずなのに、日本を思い出してホームシックになっている自分を情けなく感じていました。

ですが、そんな生活を送って2ヶ月ほど経った頃。
いつものように大学のカフェに晩御飯を買いにいきました。

そして、いつものようにレジで会計を済ませたのですが、その時に男性の店員が、
「Merci beaucoup! Bonne journée」 (ありがとう!よい一日を)
と、笑顔で僕に言いました。

ほんの些細な出来事なのですが、僕はその言葉と笑顔が嬉しくて心に嬉しさと感動が染み渡りました。
その日から、日々の嬉しいことに目を向けるようになりました。そこで気づいたのは、「今まで認識していなかっただけで、素敵な出来事はいっぱい転がっている」
ということです。
道ばたの猫が可愛かったり、バスケの授業で良いプレイをした時にハイタッチしてもらったり、一つの曲から想像を膨らませて物語を想像してみたり。その物語に感動したり。異国の憧れの場所を訪れたり。

そして、そういった出来事に遭遇したときに、共通して感じる感情があります。

      「なんて美しい瞬間なのだろう」
と。
この瞬間を積み重ねていくうちに、「この世界は美しい」と純粋に心の底から、思うようになりました。

「過去は変えられないが、過去の見方は変えられる。」

ここまで聞いて、
「あなたは良い出来事だけ経験してきたからそう思うのだろう。この世界には嫌なこと、苦しいことの方が多い。美しいなんてことはない」
と思った方がいるのではないでしょうか。

ですが、僕の過去の話を少し聞いて欲しいです。自分は、これまでの人生で辛いことがたくさんありました。
その中で一番大きかったのは、中学1年生の冬に母親を失ったことです。

それから、中高6年間ずっとそのことが原因で、「人生は辛くて悲しいもの」だと思っていました。
高校の卒業式では、他の友達は親が来てくれていて、とても幸せそうでした。
そんな中自分は、卒業式に親の姿はなく、独りでそんな友達の姿を羨ましく眺めていました。

このような辛い経験を経て、大学に進学してからは、自分の過去に負い目を感じることは無くなりました。母の死から時間が十分経ったのと、自身の精神的な成長のおかげなのかなと思います。
そして、次第に母の存在が自分の中から消えていきました。今考えると、母を忘れることで心の安定を維持しようとしていたのかもしれません。

ですが最近、就活の自己分析の一環で、自分の過去を振り返る機会がありました。
そうして自分の過去を深掘りしていくうちに、母との楽しかった思い出がスッと蘇ってきました。
一番覚えているのは、中学一年生の秋、校内のマラソン大会の応援に母が来てくれたこと。サプライズで来てくれたので、とてもびっくりして友達の前ではカッコつけて澄ましていましたが、内心はとても嬉しかったことを思い出しました。
今でも、あの光景を頭の中に思い浮かべると、その時の嬉しかった感情が湧き出てきます。

このことから僕が言いたいことは、
「過去は変えられないけれど、過去の見方は変えられる」
ということです。

「この世界は美しい。」そう思って過ごすと、辛かった過去の中にさえ、美しい思い出を見つけることができる。そのことを学びました。


「僕たちは素晴らしい」

ここまでは、「この世界は美しい」と、思うようになった経緯について話しました。
これからは、この世界の中で生きる自分自身について、考えていきたいと思います。

僕らは、この美しい世界に生きている。ならそこに住む僕たちは何者か。

「この世界は美しい。でも、その美しさを生み出しているのも、またこの世界に生きる僕たちなのだ」

と、最近思うようになりました。思えば僕が美しいと思う瞬間は、大自然が生み出した圧倒的な光景もありますが、それ以上に、人との関わりや、人々が作り上げたものの中にありました。

ヨーロッパに来て、数多くの歴史的建造物を訪れました。その建物には、数々の人々の軌跡が今日まで刻まれています。
ドイツのミュンヘンに先月行きました。ミュンヘンは、第2次世界大戦の戦火に見舞われた都市です。
ですが、それを感じさせないほど美しい街並みでした。人々が復興を目指し作り上げてきたものを、現代に生きる自分が訪れて、その美しい街並みを目にし、感動しました。

フランスに来る前に、「Look Back」という映画を観ました。漫画家を目指す主人公の姿が、かつての自分と重なりとても心を動かされました。

「この世界の美しさは、そこに生きてきた人々が生み出して紡いで、今を生きる僕たちに届いている」

これから自分が生きる短い生涯の中で、誰かが、美しいと感じる瞬間を一つでも多く生み出せるように、日々を過ごしていきたいです。
もしかしたら、もう僕たちは誰かの「美しい」という感情を生み出しているのかもしれません。それに気づいていないだけで。

そう思えば、自分自身に対してこんな気持ちになりました。

「僕たちは素晴らしいのだ」
と。

自分の日々思ったことをnoteに記録することによって、誰かの「美しい」を生み出せたらいいなと思っています。
そして、第一歩としてまずは出会った人に気持ちのいい挨拶をしていきたいです!フランス語での挨拶頑張ります!


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