海苔に含まれる主な4つの栄養素とその効果とは?
海の野菜とも呼ばれるほど豊富な栄養素を含む海苔。
「どんな栄養素が含まれているの?」
「その栄養素を摂取するとどんな良いことがあるの?」
と疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。
海苔には豊富な栄養素が含まれており、その中でもある4つの栄養素が注目されています。
この記事ではその中でも海苔に含まれる主な4つの栄養素とその効果について解説していきます。
あなたも海苔に含まれる栄養に魅了されること間違いなしです。
文部科学省が公開している日本食品標準成分表2020年版を元に解説します。
海苔に含まれる主な栄養素と効果
海苔に含まれる主な栄養素は4つあります。
タンパク質
食物繊維
ビタミンC
葉酸
これらが海苔にどれだけ含まれ、どのような効果があるのか見ていきましょう。
ただし、日本食品標準成分表2020年版は100gあたりの含有量となっていることに注意が必要です。
小分けになっている海苔1枚あたりは0.4g程度となるため、1枚あたりの摂取量は以下のデータの1/250の数値となります。
タンパク質
タンパク質は筋肉や臓器、肌などの細胞の構築や栄養を運搬する栄養素です。
人の身体は大部分を占める水分を除くと、ほとんどがタンパク質で構成されるため重要な栄養素となっています。
このタンパク質は20種類のアミノ酸によって構成されており、内9種類は必須アミノ酸と呼ばれ食事からしか摂取できません。
海苔には必須アミノ酸が含まれているため、食べれば良質なタンパク質の摂取に繋がります。
タンパク質が不足すると、筋肉の衰えや体内機能が低下して体調を崩しやすくなります。
食物繊維
食物繊維は腸内環境の改善効果がある栄養素です。
タンパク質や脂質などは小腸で消化・吸収されてしまいますが、食物繊維は大腸まで達して作用します。
また、食物繊維には不溶性と水溶性の2種類があります。
・不溶性食物繊維 : 水に溶けない性質を持ち、便のかさを増して排便を促す
・水溶性食物繊維 : 水に溶ける性質を持ち、便を柔らかくして排便を促す
海苔から摂取できるのは水溶性食物繊維です。
不溶性食物繊維の場合は腸内を傷つけてしまう場合がありますが、水溶性食物繊維なので穏やかな排便を促せます。
ビタミンC
ビタミンCは肌に良い影響を与えるコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。
シミの原因となるメラニンの生成を防いだり、日焼けから肌を守る効果もあります。
また、肌に与える影響以外に近年注目されている効果として「抗酸化作用」が挙げられます。
抗酸化作用とは、動脈硬化やがん、老化などの原因となる活性酸素を取り除く作用のことです。
いつものご飯に海苔をプラスするだけで肌と健康の両方の改善を期待できます。
葉酸
葉酸は、酸素を血液に乗せて全身に運ぶ役割がある赤血球の生産を補助する栄養素です。
この葉酸が不足すると、十分な量の赤血球を生産できずに貧血や息切れ、動悸などの症状が出てきます。
また、細胞の生産や再生を促す効果もあることから胎児や幼児期の発育にも必要不可欠です。
特に赤ちゃんがお腹にいるお母さんは葉酸が不足すると胎児に障害が生じる可能性もあります。
海苔を食べる際の注意点
海苔を食べる際は2つの注意点があります。
これらを確認した上で海苔を食べるようにしましょう。
・食べ過ぎによる栄養の過剰摂取
・海苔の種類で摂取できる栄養の量が違う
食べ過ぎによる栄養の過剰摂取
海苔を食べ過ぎると栄養の過剰摂取を引き起こす可能性があります。
タンパク質をとりすぎると臓器の負担がかかったり肥満を招いたりしますし、食物繊維をとり過ぎた場合はお腹を下してしまいます。
海苔は全型焼き海苔で1日2枚が体に良いとされているため、小分けにされている小さな海苔なら8枚くらいが最適な量です。
海苔の種類で摂取できる栄養の量が違う
海苔には主に干し海苔、焼き海苔、味付け海苔の3種類があります。
先ほど挙げた表を見ていただければ分かるとおり、それぞれで摂取できる栄養の量が異なります。
栄養の摂取を目的として海苔を食べる場合は自分が摂取したい栄養が多く含まれている海苔を食べるようにしましょう。
まとめ
この記事では海苔に含まれる4つの主な栄養素とその効果について解説してきました。
海苔に含まれる主な4つの栄養素は以下の通りです。
・タンパク質 : 筋肉や臓器、肌などの細胞の構築や栄養を運搬する栄養素
・食物繊維 : 腸内環境の改善効果がある栄養素
・ビタミンC : 肌に良い影響を与えるコラーゲンの生成に欠かせない栄養素
・葉酸 : 酸素を血液に乗せて全身に運ぶ役割がある赤血球の生産を補助する栄養素
海苔を食べることでこれらの栄養素を確実に摂取できます。
あなたも海苔を食べて足りていない栄養を補いましょう!
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