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詫びメシ #20字小説




ママ起きてくれなかったの、これで許すよ。




【完】(20字)
#20字小説


本稿は、「#20字小説」の作品です。
「20文字で小説を書く」というルールに沿って仕上げました。



【育児日記】

寒い冬の季節。
子どもたちにとっては、最も風邪を引きやすい危険な時期でもあります。

少しのきっかけで鼻水を垂らしたり、熱を出したりするというもの。

我が家の息子も例外ではなく、ここ数日、原因不明のお熱を出しています。

熱を出すと夜中に目が覚めたり、急に水分補給がしたくなりますよね。

息子の場合も夜中に目が覚めて、お茶を飲みたい、という日がありました。

ただ、その日に限って私はとても疲れていたのか、どうしても起きることができません。


息子「ママ、お茶ちょうだい

私「うぅ……💤」

息子「ねぇ、ママってば

私「うん……💤」

息子「ママ、お茶のおかわり!

私「うーん、ごめん……💤」

息子「ママ〜!!

私「ごめん、自分で取りに行って……💤」

息子「自分で?取りにいけないよ!冷蔵庫届かないよ!

私「行けるよ、やればできる……💤」

息子「もう、ママったら〜!!!💢」


私「……はいはい、起きればいいんでしょ!


というわけで、なんとも情けない話ですが、息子がお茶を欲してから、起き上がってお茶を提供するまでに、おそらく15分〜20分程度かかってしまったのでした。💦


本当に申し訳ないですし、起きれない自分が情け無く、朝になって自分を責めました。

もしも地震が起きて、息子が何かの下敷きになっても、私の睡眠欲の方が勝ってしまって起きれなかったらどうしよう……?

なんて、縁起でもないことを考えたりもしました。💦


そうしてしばらく落ち込んでいたのですが、辛い思いをさせてしまった分、何かで「ごめんね」の気持ちを表さないとな、という結論に至りました。

そこで思いついたのが、「詫びメシ」。

これは、先日鑑賞した映画「グランメゾン・パリ」で出てきたお話なのですが、

何か問題を起こしたり、迷惑をかけた時に、みんなの分のまかない(ご飯)を作って詫びるのが料理人。

詫びメシ」が一番の謝罪の形、というのです。

まあ、グランメゾンに影響されすぎですね!笑
気になる方、ぜひ感想記事の方をご覧くださいね。⇩⇩


私は料理人でもなんでもありませんが、高熱の息子のために、「詫びメシ」を提供することで、夜中に起きれなかったことへの謝罪の気持ちを示すことにしました。

「詫びメシ」のメニューは、卵雑炊水餃子

風邪で食欲がない時用のメニューですが、食は進んだようで、おかわりしてくれました!

美味しそうに食べてくれたので、ここで改めて謝罪を。

「昨日の夜、お茶のおかわりで起きれなくてごめんね」

すると、こんな答えが。

「美味しかったし、ママ起きてくれなかったの、これで許すよ。」

なんと、絵に描いたようたような和解成立‼︎笑

美味しそうに食べてもらえたので、ママの「詫びメシ」企画もやって良かったかな。

次の子どもの看病の機会には、いつでも起きれるよう、普段から睡眠時間の確保をしよう!


そう固く心に誓った一件になりました。

皆さんも、喧嘩をした時や、何かやらかしてしまった時、「詫びメシ」をぜひやってみてくださいね🎶


拙い話でしたが、最後までご覧くださり、本当にありがとうございました🌸





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