ハロウィンの起源は?知っておきたい教養まとめ♪
いつも記事に目をとめて下さり、誠にありがとうございます!
今日はハロウィン!
街中に仮装した子どもたちが溢れ、「トリック・オア・トリート!」とお菓子をねだるところも、一種の風物詩となっています。
ところで皆さん、なぜ子供たちはハロウィンで仮装をするのでしょう?
なぜ、「トリック・オア・トリート(お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ!)」なんてセリフを言いながら、街中を練り歩くのでしょう?
とにかくお祭りなら何でも楽しんじゃう日本人!
特に起源や何のお祭りかなんて気にせず、楽しんでしまっている方も多いと思います。笑
そこで、今回は「ハロウィンの起源って何なの?」という疑問に分かりやすくお答えしていこうと思います。
ハロウィンの起源は?
ハロウィンの名前の由来は、キリスト教の万聖節の前夜祭、「ハロウ・イブ(Hallow Eve)」だそうです。
万聖節とは、11月1日の「諸聖人の日(すべての聖人と殉教者を祀る日)」のことで、カトリックの祝祭の一つです。
ただ、今でこそ万聖節と結びつけられているハロウィンですが、その起源はキリスト教ではなく、もっと古くに遡ります。
実は、ハロウィンの起源は、かつてヨーロッパのアイルランドに存在した、古代ケルト民族の風習で、キリスト教伝来以前から続く、民族のお祭りでした、
へぇ~、ハロウィンってアメリカ発じゃないんだ、と思った方も多いと思います。
ハロウィンはアメリカ合衆国に渡ったアイルランド移民の影響で、アメリカで流行し、大きなイベントとなっていったそうです。
キリスト教ではハロウィンを正式な宗教行事としては認定しておらず、会派によって肯定から否定まで見解は様々だそうです。
古代ケルトの宗教って?
ハロウィンの発祥起源である、古代ケルト民族の宗教はドルイド教。
ドルイドとは、ケルト社会における祭司のこと。
古くは紀元前58年に書かれたカエサルの「ガリア戦記」にも記述のある、古い古い宗教です。
古代ケルトのハロウィンには二つの意味合いがあります。
一つは、季節の変わり目にケルト人が行っていたサウィン(収穫祭)というお祭り。
そして、もう一つは、ケルト人にとっての一年の終わり(10月31日)に、この世とあの世との境界線が曖昧になり、死者の魂が還ってくるという言い伝え。
古代ケルト人はの風習では、一年の終わりは10月の最後。
11月1日からが新しい年になるとされています。
10月31日は、この世とあの世との境界線があいまいになる日とされ、妖精や幽霊などこの世ならざるものが、私たちの世界に迷い込むと信じられていました。
また、亡くなった親戚や友人などの霊もこの日には家に還ってくるとされ、火を燃やし、ごちそうを楽しみました。
お化けなどの怖い仮装をするのは、「悪い死霊から身を隠すため」、とされています。
言ってみれば、日本のお盆のような期間でしょうか。
ちょっと突っ込みたいのは、お化けがいっぱい出る日だから、自分たちもお化けの格好をしていれば目をつけられないで済む、という風習ですよね。
あの世の門が開いてやってくるのがお化けなのか、この世の私たちがお化けなのか、はたまたどっちもなのか、境界が分かりにくくなる行事、ということのようです。
ハロウィンの世界観はハリーポッターの世界観?
カエサルの「ガリア戦記」には、古代ケルト人の宗教・文化について次のように言及されています。
ドルイドは「ガリアの魔術師」と呼ばれ、「ドルイドの杖」という、秘術を使う際に用いる魔法の杖があったそうです。
どうやらこのドルイド教、私たちの良く知っているハリーポッターの世界観に近いようです。(ハリー・ポッターの著者JKローリングも、古代ケルトの世界観に大きな影響を受けたと述べています)。
ということは、ハリーポッターの世界観がずばり、ハロウィンと同じ世界観になりそうです。
なんとなく、雰囲気似ているの分かりますよね!
このように、元々あった古代ケルトの宗教の文化に、キリスト教などの新しい宗教が入り、影響し合って重層的な信仰になってくることを、宗教学的には「シンクレティズム」と言うそうです。
お祭り好きの日本
お祭り好きの日本人からしたら、ハロウィンのような行事はまたとない楽しいイベント。
「シンクレティズム」どころか、どこの国の宗教文化でも、取り入れられるものがあれば何でもオッケーな感じは、いささか見境のない民族にも感じられるかもしれません。笑
ディズニーからUSJに到るまで、ハロウィンイベントは加速する一方です。
渋谷スクランブル交差点のハロウィンなどは、毎年警察の厳戒態勢の元、様々なコスプレイヤーが登場しますが、ちょっとやりすぎに注意ですね。
「ハロウィンは元々古代ケルトの収穫祭と死者を祀る日が合わさったもので、アメリカに流入し、キリスト教とくっついて、今のハロウィンになるんだって」と言えるだけで、「おっ!よく知ってるな!」となるかもしれません。笑
かぼちゃランタンはお盆の灯とう?
ハロウィンに登場する、みなさんおなじみのジャック・オ・ランタン(かぼちゃランタン)。
オレンジ色のかぼちゃをくりぬいて、その中にロウソクを入れます。
死者が還ってくるために火を焚く風習からはじまっていますので、日本のお盆でロウソクを灯す風習に似ていますね。
お盆のロウソクは、この世に帰ってくる故人の魂が迷わないように、道標の役割を担っているそうです。
まさしく収穫祭とお盆が一緒になった行事の象徴として、かぼちゃランタンの存在がありそうですね。
ただし、かぼちゃが使われるようになったのは、ハロウィンがアメリカに渡ってから。
元々のケルトではカブが使われていたようです。
ジャック・オ・ランタンの起源
ジャック・オ・ランタンの起源として、次のようなお話が伝わっています。
なんとも後味の悪いお話です。
要するに、ジャックは天国にも地獄にも入れてもらえず、この世とあの世の境界を彷徨っている。
ちょうどこの世とあの世の境界があいまいになるハロウィンに相応しいシンボルです。
かぼちゃランタンの火は地獄の業火を意味するのですね。。
日本のお盆も、地獄の業火の中、釜茹でにされている存在であったとしても、その期間だけは「恩赦」され、子孫たちの元へ還ることを許されている、とも言われています。
お盆の灯ろうは死者への道しるべでもありますが、地獄の業火の意味合いもあるのでしょうか……。
メキシコの「死者の日」
ハロウィンと同じような「死者の日」のイベントを扱ったディスニー映画に、「リメンバー・ミ―」という映画があります。
「リメンバー・ミー」の舞台はメキシコ。
メキシコでも、年に一度、他界した先祖が家族に会いに来るという「死者の日」があります。
「死者の日」はハロウィンと同じくキリスト教の万聖節、毎年11月1日と2日に行われます。
死者をしのび、感謝し、生きる喜びを分かち合うことを目的とするこの伝統は、メキシコにおいて最も重要な風習の一つだそうです。
この死者の日について、映画「リメンバー・ミー」では、
「生者の国の祭壇に写真が飾られていない者は死者の国から出られない」
「生者の国でその人を覚えている人がいなくなってしまうと、死者の世界でもその存在は消えてしまう」
という描写がありました。
大切なことは、私たちが亡くなった方々に思いを馳せ、無事の成仏を祈ること、なのは全世界共通なのかもしれません。
<まとめ>
いかがでしたでしょうか?
本日の記事のポイントをまとめておきます!
大切なのはイベントを楽しみつつも、「元々の由来である死者やあの世への理解を深め、生きていることに感謝すること」でしょうか。
以上、本日のまとめでした!
皆様素敵なハロウィンをお過ごしくださいね♪
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございました!
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