見出し画像

3人の母💐│エッセイ



母の日が近づく5月初旬。

人は「母」という言葉に、誰を思い浮かべるのだろうか。

私の人生の中には、母と呼べる人が、3人存在する。

すなわち、産みの母である実母、父の再婚相手の継母、夫の母である義母の3人だ。

自分の中では、3人とも個性豊かで、3人とも私にはない魅力を持っている素敵な女性だ。

今日はこの3人について、思うところを綴ってみたい。

少し複雑な部分があるため、読みづらい点があるかもしれません。

何卒ご容赦ください。

--------------------

産みの母である実母は、一言で言うと、高学歴の教育ママ。

国立の難関大学を卒業しているから、まあ頭は良かったのだろう。

そして、そこまでやるか!というほどに、子どもの成績に一喜一憂する母だった。

今思えば、母なりの愛情だったと思う。

母は、大学受験を制して、成功への切符を手にした部分があった。

そのため、良い教育を受けて、一流大学に合格させることが人生の勝利だと信じていたようだった。

私は子どもながらに、「そんなものかなあ」と思いつつ、学業以外の部活や芸術にも興味があったので、少しタイプは違っていたように思う。

正直なところ、成績が落ちて部活を辞めさせられないように、勉強を頑張っていた時もあった。笑

そんな高学歴で勝気な母にも、弱みがあった。
頭が良いのとは反対に、家事や育児には苦手意識を持っていたのだ。

事あるごとに「勉強以外の子育ては苦手だ」と公言していたように思う。

これが、彼女のプライドをいつも傷つけ、悩みとなっていた。

家事や子育てへの苦手意識が極めて強い。
なのに、子どもの出来を自分の出来のように気にしすぎるのだ。


そのため、私が悪い成績を取ると泣いたり怒ったりするのは、少し大変だった。

私は亀のような歩みだから、比べられても仕方ないのだけれど、生まれつき頭が違うのかもしれない…と思う事も多々あった。

私が悪い成績を取ると母が泣く。

「ママ、大丈夫だよ」

と私が慰めるという、謎の構図もよく見受けられた。


期待通りの成績を取れなくて申し訳ない。

もう少し頭が良くなれなくてごめんね。


いつもそんな思いでいっぱいだった。 



今思えば、学生時代の成績なんて、そんなに気にしなくて良かったのに。

ここから先は

3,014字
家族に関するコアなお話を、コアなファンにのみ限定公開! ほっこりと優しい気持ちになれる作品ばかりです🌸

家族に関するエッセイ・二十字小説等をまとめて有料マガジンとさせていただきます🌸

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?