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「できないって誰が決めたんだよ!!」映画「グラン・メゾン・パリ」の魅力5選🌟

いつも私の記事をご覧下さり、誠にありがとうございます。

今年は読書感想文や映画感想など、日々の感じたことも積極的に書いていこうと思っています。

実は、文学の定期購読マガジンが始まる前には、ちょこちょこ書いていた映画感想記事。

もしご興味ある方いらっしゃいましたら、覗いてみてくださいね🌸



映画感想文は、こちらのマガジンに所収されています🎶⇓⇓




映画『グラン・メゾン・パリ』



【感想】

昨年の12月末より公開中の映画「グラン・メゾン・パリ」をやっと観にいくことができました。

新年初映画であり、とっても久しぶりの映画鑑賞。

そして、5年前の2019年の連続ドラマ「グラン・メゾン・東京」を楽しく鑑賞していたということもあり、公開直前のスペシャルドラマを観た上で、ワクワクして映画館に向かいました。

結果的に、とても励まされた作品だったので、皆さんにもご紹介したいと思います。


【あらすじ】

フランス料理店「グランメゾン東京」がミシュランガイドの三つ星を獲得した後、シェフの尾花夏樹(木村拓哉)と早見倫子(鈴木京香)はフランスでアジア人初の三つ星を目指して「グランメゾン・パリ」で日々奮闘していた。しかし、あるガラディナーの料理を担当した尾花は、重大なミスを犯してしまう。

シネマ・トゥデイより

【出演】

木村拓哉 鈴木京香 オク・テギョン 
富永愛 及川光博 沢村一樹 など

【監督】

塚原あゆ子

【脚本】

黒岩勉

【音楽】

木村秀彬

【チアリングソング】

山下達郎「santé」

【料理監修】

小林圭(Resyrant KEI)



おすすめポイント①「想えば、叶う!」と背中を押してもらえる作品。

今回の木村拓哉さん演じる尾花夏樹は、日本人シェフがパリで三ツ星を取るという、無謀とも思えるような大きな挑戦に挑んでいます。

もちろん、現実世界では、外国人シェフが本場パリで三ツ星を取るのは本当に大変だろうし、血の滲むような努力が必要であることも想像できます。

本作ではエンタメとはいえ、実際に3つ星を取るまでの苦労の一端が描かれています。

・料理の方向性を巡っての仲間とのぶつかり合い

・アジア人のお店に一流の食材を卸してもらえない苦しみ

・人種の違いを乗り越えて、一致団結する難しさ


など。


途中、「できないって誰が決めたんだよ!!」という台詞や、「想えば、叶う」という言葉にグッときました。

誰もが「アジア人がパリで三ツ星なんて無理だ」と思うなか、絶対に諦めない尾花夏樹。

彼は紛れもなくカリスマでありながら、同時に人間らしい不完全な部分も持ち合わせています。

映画の前半では、周りの意見を聞かずに自分のやり方を押し通すだけの未熟な部分を持つ尾花が描かれ、なかなか三ツ星を取れない焦りからか、その直情的な性格の粗がやや目立ちます。

そんな尾花が、失敗や喧嘩を経て成長し、後半はグランメゾン・パリを率いるシェフとしての力を取り戻していく。

ちなみに、いくら実力があっても、自分一人だけの力で独りよがりになっちゃいけないのは、2019年のドラマ版で学んだはずだけど……まあ、そこは映画なので、新しく観る人にも尾花の性格を分かりやすく伝えるための演出だったのかな。笑

多国籍のチーム一丸となって、お客様にとって一番いい形でのサービスを目指そう!というリーダーに変わっていく姿にホッとしました。



おすすめポイント②「料理は国境を越える!!」

物語の序盤では、グランメゾン・パリが「日本人シェフのフランス料理店というだけで、仕入れを拒否される」という厳しい現実が描かれます。

実際のところは分かりませんが、自国の伝統料理を他国のシェフが作り、三ツ星を取るというのは、現地の人にとっては複雑なものなのかもしれません。

それでも道を拓く方法があるとすれば、

料理そのものの直球勝負で「感動を与えること」。

どうしようもなく美味しい料理を作られたら、人種の違いなんて越えて、無条件に応援したくなるのが人情というもの。

この解決策は、私たちが日々頑張っている事があるとして、なかなか道が拓けない時にも必要な考え方だと思います。

尾花が韓国系パティシエのユアンとぶつかり合いながらも、実力を認め合っていく姿。

自分以外のシェフの腕やアイデアを信じられなかった尾花が、段々とみんなの個性を受け入れ、そのアイデアを取り入れた唯一無二の作品を創っていく姿。

尾花の料理に感動して、実力を認めてくれるようになる現地フランスの方々の反応の移り変わり。

数々のエピソードを見て、「料理は国境を越える!」という尾花の言葉も信じてみたくなりました。



おすすめポイント③安定の木村拓哉からパワーチャージ!

木村拓哉さんは長年にわたって日本の映画やドラマで主役を張り続けており、検事、パイロット、医師、教官などその役柄は様々です。

時々、「何をやってもキムタク」なんて言われ方をしてしまうこともありますが、木村拓哉なしでは日本の映像界の歴史を語れないのは紛れもない事実。

木村さんには「人に夢を見させる能力」が確実にあると思います。

木村さんの役柄を見て、検事になりたいと思ったり、パイロットになりたい、と思った人もいたでしょう。

今回の木村拓哉さん演じる尾花夏樹は、日本人シェフがパリで三ツ星を取るという、前人未到のチャレンジに挑んでいます。

木村さんの演技を見て、「料理人になってパリで三ツ星を取る!」と夢見る子どもが現れてもおかしくない。

それぐらい、バッチリ役にはまっていると思います。

木村さんご自身が一心不乱に仕事に打ち込まれてきたからこそ、フェイクじゃない真剣さが伝わってくる気がしてなりません。

ここまできたらそのままキムタクを貫いてほしい!



おすすめポイント④料理がとにかく美味しそう!

フランス料理は常に質の向上が研究され、進化し続けているのも大きな魅力の一つだそうです。

尾花はフランス料理に敬意を払いながらも、自分のオリジナリティを料理工程に出していったり、スタッフそれぞれの持つ個性を生かした作品づくりにも目覚めていきます。

映画内では、様々な国のルーツを取り入れた料理が評価されるのも素敵なところです。

尾花率いるグラン・メゾン・パリで、日本の食材がどう生かされていくのか、視覚的にもドキドキが止まりません。

そして、料理のフルコースは創意工夫に満ちていて、香りまで感じられそうな、圧倒的な映像美。

キッチンでの調理工程を美味しそうに撮るのも、かなりの技術がいるのではないかと推察します。

料理を扱った作品のなかでも、最高級に美味しそうな料理を拝めるのではないでしょうか。



おすすめポイント⑤実際にパリで三ツ星を取った小林圭シェフが料理監修!

日本人シェフがフランス料理の本拠地・パリで三ツ星を取る!

これだけ聞くと、荒唐無稽なお話に感じるのですが、実際に2020年にパリで三ツ星を取ったシェフがいます。

その名は小林圭シェフ

小林圭さんはパリ1区に自身の名を冠したフランス料理店「Restaurant KEI(レストランケイ)」を開いています。

このお店は、ミシュランガイド・フランス版で5年連続三ツ星を取り続けているという、日本人としても前代未聞の快進撃を遂げる名店。

日本人の三ツ星シェフが実在するということ、そしてその方が料理監修をされているということが、この映画の大きな説得力になっていると思います。



心に響く映画の奥には、人生の真実がある。

私は常々、心に響く映画の奥には人生の真実が込められている、と感じています。

今回の映画「グランメゾン・パリ」では小林圭シェフと俳優・木村拓哉というお二人の、実人生における努力の軌跡が感じられたからこそ、胸の熱くなる作品になったのではないかと思います。

もちろん、脚本のストーリーにはちょっと無理のある展開、分かりやすすぎるラストの演出などもあるかもしれません。

それでも、スタッフ・キャスト・監督のこの映画にかける並々ならぬ熱量が感じられたので、星三つ🌟🌟🌟、いや、星四つ🌟🌟🌟🌟を敬意をこめて送りたいと思います!


感想を最後までご覧くださり、ありがとうございました。



※映画『グランメゾン・パリ』は映画直前のスペシャルドラマ『グラン・メゾン・東京』がTverにて無料公開中!

過酷なコロナ禍を乗り越えた「グランメゾン・東京」に新たな危機が⁉
コロナ禍の飲食業界のリアルも盛り込まれた、渾身の一作。

気になる方、ぜひご覧になってみてくださいね。⇓⇓




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