ビーガンにおすすめ食材
ビーガンと仏教の考え方
ビーガンという菜食主義の人たちが増えてきています。
食事に思想を持ち込むのは、だいたい宗教なのですが、
古くは仏教でも教えに沿った食事がなされていました。
特に、タイや中国、日本において今でも精進料理という形で残っています。
ビーガンというと真新しい感じもしますが、仏教の坊さんの食事というと古臭さを感じます。行為に違いはないのですが、不思議です。
また、ビーガンは絶対菜食主義者というため、極めると霞を食って生きるような感じなのでしょうか?
まさに、神の領域ですね。
仏教の五戒に端を発しているような気もしますが、イギリスで生まれたそうです。
ビーガンの絶対菜食主義は五戒の不殺生と同じ考え方です。
五戒は東アジアの仏教圏では古くからあった思想です。
言うなれば、ビーガン料理は精進料理と言っても過言ではありません。
ビーガン食に不足しがちなもの
しかし、今のビーガン料理はどうもいけません。
栄養のバランスが良くないのです。
理由は簡単、五大栄養素のタンパク質が絶対に不足しています。
効率よくタンパク質を摂取するには肉や魚を食べるのが一番です。
しかし、不殺生で絶対菜食主義者ですが、そもそもタンパク質の摂取が非効率になりやすい。
先人たちはこの問題を解決しています。
不足するタンパク質を補うために、大豆の加工食品やグルテンの加工食品を生み出しました。
タイではタオフー、中国では小宰羊、日本では豆腐と言われます。
中国本土(奥地を含む)、日本、朝鮮半島、台湾、ベトナム、カンボジア、タイ、ミャンマー、インドネシアなどでは日常的に食されています。
豆腐は100gあたり8.08gのタンパク質を含んでいます。
しかし、成人男性が1日に必要とするタンパク質は50g(日本人の食事摂取基準2015より)となっているので全然足りません。
効率的に摂取するための秘策
ではどうするか?
もっと効率的にとれる食材が実はあります。
それが麸です。
グルテンを主原料とした加工食品なので、麸そのものがタンパク質みたいなものです。
100gあたりのタンパク質は30.2gあります。
麸を毎日200g食べてしまうと確実に摂り過ぎになるでしょう。
麸はもともと中国から伝来してきたものと言われています。
仏教とともに入ってきたことは容易に想像ができます。
なにせ、不殺生ですから。
バリエーションとして「がんもどき」や「ちくわ麸」などが生まれ、今でもおでんダネとして食べられています。
不足しがちなタンパク質を効率よくとるためには豆腐と麸がおすすめです。
ちなみに、最近ではチーズに寄せた豆腐や肉に寄せた麸などもありますので、
ビーガンライフをより楽しいものにしてくれることうけあいです。