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お前が言うな 〜その2〜

以下の引用は、前回「親が勉強しろというが、お前が言うな」という記事を書いた後に見つけた。

子ガニと母ガニ [イソップ物語]

「いったいどうしてお前はそんなふうに横歩きするの?」とお母さんガニが息子に言いました。「いつもちゃんとつま先を外に向けて、まっすぐ前に歩くのよ。」
「じゃ、おかあさん、歩いて見せて。」と子ガニは素直に答えました。「僕、覚えたいから。」
それでお母さんガニは何度も何度もまっすぐ前へ歩こうとしました。でも、息子と同じで、横にしか歩けませんでした。つま先を外に向けようとすると、転んで鼻をついて倒れました。

この教訓としては、自分が良いお手本を示さなければ他人にどうのこうの言う資格はないということ。

しかし、多くの人たちは自分のことを棚に上げ「あれしろ、これしろ」と言っていないだろうか?

自分ができていないことを、他人に押し付けるのは、子どもであっても部下であっても生徒であっても、誰であっても良くない。

「自分のことを棚に上げて言わなければならない時もある」

という事を言う人がいる。

たいていそういう人は、自分のことを棚に上げっぱなし。
棚から下ろしたことは一度もない。

まずは自分を正すべきだ。
そうすると、良いお手本として周りが見てくれる。

学歴社会と情報化が頭でっかちの人ばかりを増やしてしまった。

知っていることと、できていることは全く違う。

しかし、多くの人は知って満足してしまい、することはない。

そして、自分ができもしないことを子どもに言う。

鳶は鷹を産まないし、蛙の子は蛙だ。

子どもに過大な期待をしないことだ。

自分以上の子どもには育たない。

ならば、自分を高める努力をしたほうが早いだろう。

子どもは、親の心を見事に演じてくれる。



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中江兆史
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