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こころを満たしてくれる治療院 小野治療院こころ to からだ 院長小野永一さん

青森市にある小野治療院こころ to からだの院長小野永一さんは毎週木曜日中泊店で施術を行っています。

小野さんはカイロプラクティックと選択理論心理士の資格を持ち、心も体も健康にする治療を行っています。

今回は治療家としてだけではなく八戸や五所川原でセミナーを行い講師としても活躍される小野永一さんにインタビューしました。

(小野治療院についての情報は記事の一番下に記載しています。)


心のありようが体にあらわれる

――小野さんはどのようにして治療家になられましたか。

生まれたのは尾別で、ここで育ちました。高校を卒業すると同時に田んぼを一丁歩増やして、農業を継ぎながら製材所で働いていました。

実家は農家をやりながら整体もやっていたんですけど、25才の時にその母親がやっているカイロプラクティックを勉強し始めたんです。

27歳の時に米の価格がどんどん下落して、大規模農家に進むかカイロプラクティックで生計を立てるかの選択を迫られました。

そんな時に、名古屋の治療院から声をかけられたのでカイロプラクティックの修行に行くと決めました。

1989年(平成元年)に五所川原市に小野カイロプラクティック院を開業して、今は長男が後を継いでいます。

そんな経緯で治療家としてやっていますね。

――どのようにして青森市で開業することになったのですか。

青森市で開業したのは二つ意味があるんですよ。

もう青森で治療家として活動して35年目になるんですよ。その頃50歳だった人が今は80歳になっているから、青森市から五所川原市の治療院に来ていた人が通えないという声があったのがまず一つ。

それと、23年間中里中学校女子テニス部で教えていたんですよ。それで教え始めた頃は一学年180人近くいたんですけど、今は40人くらいしかいなくなって。櫛の歯が欠けるようにどんどん生徒が減っていく学校のありようを見ていました。

だから2つ目の理由は子供に後を継がせるためには、将来性のある企業でなければという思いがあって青森市で開業することにしました。

――「こころtoからだ」という治療院の名前の由来を教えてください。

心の在りようが体に表れているんですよ。

例えば足がしびれて椎間板ヘルニアと診断された人に「足がしびれる前に脳が痺れるような出来事はありませんでしたか」と聞くと100%あるんですね。

仕事のことだったり、人間関係だとか。ということは脳、つまり心が痺れたからそれが体に現れるっていうことですね。

考え方と行動がうまくいっていないから体に変調をきたしますね。

ストレスの80%は人間関係からくるものなんですよ。あとの20%は経済的な問題とか病気自体とかですね。

今やっていることや考えていることがうまくいかなくなって症状(生理反応)として出てくる。だから逆算して考えてみれば、体に症状が表れるっていうことは心にも問題があるわけじゃないですか。

痛みをとっても考え方が変わらなかったら、何回も痛みを繰り返すことになるので、心も満たすような治療を行っています。だから治療の際にはまず「どうなったらいいですか」と聞きます。

患者さんの願望が満たされるように心掛けています。

「どうなったらいいですか」に対して、いきなり「結婚したいんです」なんて言われた日には困ってしまいますけどね。

もしよかったら治療を体験してもいいんですよ。皆さん目が点になりますよ、ただ揉むとか伸ばすとかそんなのとは全然違いますよ。

――ぜひ体験したいです。

相手も満たして自分も満たせばみんな幸せになれる

――選択理論心理士の資格を持っていると書かれていたのですが、選択理論心理士って具体的にどのようなことを行っていますか。

先生とか親から習った考え方は身近な人ほど人間関係が上手くいかないんですよ。根底に「私は正しい、相手は間違っている、だから正すべきだ」と相手を、自分の思い通りに変えようとしているんですね。

たとえ子供でも他人なので変えることは出来ないんです。変えることができるのは自分の考え方と行動だけになります。

私たちは怒る天才です。なぜなら怒ることで相手を変えることができると信じているからです。

例えば赤ちゃんは何もできないじゃないですか。だから泣いたり怒ったりして周りを変えようとする。お乳を貰ったり、おむつを変えてもらったりして相手を変えることを覚えているんですね。

だから大人になってからも自然と相手を変えようとして「あなたは間違っている、ここが間違っている」と指摘するのが染みついて、人間関係にも問題が出てきてしまう。

自分は正しい、そして相手も正しいと分かったら話し合い、お互いの良いところを認めあうことで喧嘩にはなりません。だから相手を変えようとするのではなく、まずは相手の願望を満たすことで、今度は相手が満たしてくれます。

そうすればお互いに自分の欲求を満たしていくことができるじゃないですか。

――なるほど。そうすれば相手と衝突することを避けることが出来ますね。

中里中学校でソフトテニス部の顧問を23年間していて、毎日6時前から7時半まで朝練習していたんですよ。ほぼ365日。

普通中学生がそんな毎日朝早く起きてソフトテニスをやるなんてありえないじゃないですか。テニスが大好きっていう願望を子供たちのなかにいれてもらうんです。

それに加えてコーチが大好きという願望もいれてもらいます。だからテニスが楽しくて朝寝ていられないと思ってもらえるようになるんです。

幸せになるための手段としてテニスを教えています。

でも、教え始めた頃は試合で負けると子供たちのせいにして叱っていたんです。叱ることが子供たちのためだと思っていました。

そんな状態で県大会で優勝しても人間関係がボロボロでした。そこで人間関係が良くなる選択理論を学んで、子供たちに「やらせる」から、子供たちが「自らやる」という方向に変換していったんです。

――小野さんは満たされるための最善の選択をするための手伝いをしているということですか。

うん、まあ満たされないから症状が出るという話をしましたね。満たしてあげると幸せになるし症状も治まるからね。

――それを行えたらみんな幸せになれますね。

そうですね、だからいじめや虐待が無い地域にするというのが根本にはありますよね。

いじめとか差別とか虐待する人もやっぱり満たされていないわけじゃないですか。

それを大人であればアルコールで満たしたり、子供であればいじめで解消したりするわけじゃないですか。だからいじめを止めましょうと言ったって無くなるわけじゃないんですよ。

身近な人から幸せに

――何をきっかけに小野さんは選択理論心理士の資格に興味を持ったのですか。

隣の家の芝生が青いと思うみたいに、隣の人は幸せそうに見えるわけですよ。でもね、幸せになることよりも幸せそうに見せることに四苦八苦しているわけですよ。幸せになる手立てが分からないんです。

うちも自分の父親との関係がよくなかったので。それはどこにでもある話ですけどね。

 父は米農家をやっていたんですけど、米の値段が下がっていてもやり方を変えずに丁寧に作業をやらないと気がすまなかったんですよ。周りの人に見られてもいいようにきれいに仕事するんですね。

でもこっちからしたら、そんなに丁寧に仕事してもお金にならないのに時間がもったいないという話なんですけれど。米の価格が下がっているからセミナーとか行って勉強しても、父はやり方を変えない。だからすべてにおいて父親とは意見が合わなかったですね。

その時、私は正しいと思っていたし父親も自分が正しいと思っていた。だから最初に相手を満たしてあげれば良かったんですけど、そのときはまだ分からなかったですね。

まずは相手の邪魔しない、それで相手の欲求を満たしてあげてから自分の欲求も満たしてあげる。そうするとお互いに相手の欲求を満たしていくことができるじゃないですか。

だからお互いの欲求を満たし合えば徐々に跡継ぎ問題とかも解決することができると思います。自分が出来ることは、大きなイベントをやって地域活性化することじゃなくて、住んでいる人を幸せにすることだと思う。

これからもうつや自殺を無くすにはどうしたら良いかということを情報発信していこうかなと思います。

自然が厳しいと謙虚でいられる

――以前宮越さんとお話したときに昔は本当に暗かったということを聞いたのですが、昔より今の方が明るくなっていると感じますか。

明るくなっているのかな。子供が少なくなっているからね。やっぱり子供たちが元気の源だと思います。

確かに私たちが小さい頃は本当に貧しかったですけどね。でも人がいっぱいいて活気はありましたね。

町の風景はいっさい変わらないような気もするけどね。変わらないのが良いところなのかも知れない。

――この場所に住んでいてよかったと思うことはありますか。

住んでいてよかったことは、青森市にいると凄くうるさいんですよ。踏切の音とか電車の音とか。でもこっちに来たら本当に静かですね。

こっちは自然も豊かだし。中泊町は地吹雪が凄くて、自然の厳しさのおかげで謙虚でいられます。

傲慢にならずにすみます。自分中心ではなく、自然中心でいられるのはありがたいです。

――これから小野さんは地域とどのように関わりながら生活したいと思っていますか。

ソフトテニスを通して親や子供に関わってきましたが、70歳を過ぎたら、中泊町に本拠を構えて地元に貢献できればと思っています。一人暮らしの家を訪ねて治療をしていきます。体力の続く限りやっていこうかなと思っていますけどね。

それと嫁は自分より年下で自分の方が早く逝くと思うので。死ぬ前に「あなたと一緒に結婚して良かった」と言われるような人生を送るのが最終目標ですね。

そうなったら中泊町住んでよかったなと言えるのかな。

――本日はありがとうございました。今度また治療院に来たいです。

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中泊店
住所:青森県北津軽郡中泊町大字尾別字胡桃谷4‐11
自宅電話:0173-57-3460 予約電話:090-1060-5310

青森店
住所:〒038-0013青森市久須志1丁目12-3
電話番号017-718-8830


追記

後日小野さんに治療していただいたのですが、不思議な治療でまさに目から鱗でした。

治療後は本当に体が軽くなったので、疲れた時にまたお伺いしたいと思っています。みなさんもぜひ体験してみてください!


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