見出し画像

「計画」と「偶発」の両立に迫るSOUNDカード -SOUNDカード 活用事例ご紹介その3

今回は、「SOUNDコーチ養成講座 初級編」卒業生である、組織開発コンサルタントの笠松 拓也さんにお話を伺いました!

SOUNDカードを使うことで、特別な機会だけでなく普段の仕事の場面においても、クライアント先の社員たちが自主的なファシリテーションや深い対話が可能になったと実感できたとのこと。
また、SOUNDのステップの中でも「Understand」で、組織や話し合いの場で起こっている構造の理解を深めることこそが組織の問題解決に役立つという点と、カードの偶発性を活かすことで課題解決や新しい未来を見い出す手法として活用できる点を評価くださっています。

詳しくはインタビュー内容をご覧ください!

【インタビュイー:笠松 拓也さん】
株式会社Yurusy 代表取締役
「人と組織の可能性をどこまでも自由に解き放つ」を理念に掲げ、事業を展開。東証プライム上場企業から、創業間もないスタートアップまで50社以上のクライアントをサポートし、自律・協働する組織づくりのための伴走支援を行う。


1.前提や目的を明確にしたうえでセッションに臨む

―SOUNDカードを知る前に、仕事上で課題に感じていたことは?
コンサルタントとして、研修やワークショップを企画・開催していたのですが、そうした場は、どうしても日常の業務から切り離された非日常の場となります。そうではなく、職場内で社員それぞれが関わるなかで、社員が自主的にファシリテーターとしての役割を担ったり、何かツールを媒介にして社員の関係を深めたりできるようなアプローチ方法はないだろうかと、常に考えていました。特にゲーム性のあるものですよね。ボードゲームでの課題の掘り下げや、レゴシリアスプレイなど、元々それらに関心を持っていた中で、SOUNDカードがたまたまヒットしたという感じでしょうか。

―実際にSOUNDカードを使ってみて
問いを生成していくプロセスと、そこに向き合っていくプロセスを、カードを使って進行されるのが非常に滑らかで、シンプルに「面白い」と感じました。ただ、このままクライアントに持ち込んでも、興味を持ってもらえるのか、話し合いができるのか、という懸念もありました。
でも、実際にやってみると、丁寧に導入をすることで初めての方でも興味を持って、ゲーム感覚で楽しんでもらえたので、あまり心配はいりませんでした。「普段、こうした話ができなかったよね」「今まで出てこなかった気づきがあったよね」などと感じて頂けたようで、どんな人でも土俵に乗ってしまえば、ワークしていくものなんだと感じました。

2.構造理解を深めることを意識

―実際にSOUNDカードを使うときは、どのように使っていますか?
カードの使い方にはいろいろな方法があるのでしょうが、ファシリテーターとして一連のステップの中で最も重視しているのは、Understandの構造理解の部分です。ここを一番厚めにして、何度も巻き直しながら理解を深めていくのが大切だと思っています。最後のDriveのステップまでやり切って具体的なアクションを設定することも大切ですが、Driveが目的ではなくて、むしろUnderstandのステップで、みんなで構造理解を深めていくことに重心を置くべきだろうなと意識しているのが現状です。

―笠松さんから見たSOUNDカードの特徴について
さまざまな特徴があると思うのですが、特に一つ挙げるとすれば、セッションの場を用意して、その場に集まる意味や、なぜこのメンバーで話すのかという目的さえセットできたら、後はカードが今の組織にとって最適な未来に必ず導いてくれるというところが、SOUNDカードの本質的な価値だと思います。たとえファシリテーターが介在してなかったとしても、その場に参加している人たちにとって、今最適な未来が必ず現れてくるツールとなっているという点が非常に特徴的だと思います。

3.話し合いから偶発的に生まれるものを大切にしたい

ファシリテーションの役目を担うとき、計画性と偶発性の両方を大切にしながらプロセスをリードしていくことが重要だと思っています。私は普段、組織におけるさまざまな課題に向き合っていますが、そうした課題はしだいに複雑性が増していくもので、一朝一夕で解決できるものではありません。課題に対し、何か明確な要件定義をして、あとは着々と作業を遂行していけば解決するという技術的な課題では決してない。刻々と状況が変わり、それに関わる人次第で課題の質も変容し続けるような、まるで生命体のようなものです。

そうした課題に向き合うとき、人の理性で把握できる計画性を放棄するわけではありませんが、それよりも、その都度偶発的に生成されていくものをどれだけキャッチアップしていくかが大切だと思います。そして、その情報を汲み取りながら、それが意味するところを理解し、課題をみんなで共有し、より良い方向に軌道修正していく。この巻き直していくプロセスをいかに丁寧に行っていけるかが、複雑性の高い組織課題を解決するうえで重要になります。そういう観点で、偶発的にその場から生成されるものが、組織にとって最適な未来につながっていくのだと思っています。

―SOUNDカードを知っているけれど活用方法が思い浮かばないという人に対して、何かアドバイスがあればお願いします。
SOUNDカードの価値を正しく伝えようとか、背景にある理論をしっかり伝えようといったことをあまり考えない方が良いと思います。そうしたことは、実は実際のセッションではあまり重要ではなくて、伝えるべきは体験者として自分がどのような価値を感じているのか、自分の主観的な体験談や評価している点などだと思います。さらに重要なのは、なぜ、自分が参加者と話をしたいのか、今何を話したいのかということを分かち合うということです。SOUNDカードを通じて自分が体験した良さを信じて、相手に「一緒にやってみよう」と呼びかける。そして、それに乗ってもらえたら、自分と同じ良さではないかもしれないけれど、相手も自分なりの良さを感じてくれるはずです。そこは間違いないので、SOUNDカードの力を信頼し、一歩踏み出して働きかけていただきたいと思います。

※このインタビューの詳細はこちらでご紹介しています。
https://www.soundmethod.jp/post/news20240815


カードの詳しいご紹介は、HPをご覧ください。
https://www.soundmethod.jp/about-card

『SOUNDコーチ養成講座 初級編 説明会』を開催しています。
45分のオンラインの会で、講座の概要や様々な質問・疑問にざっくばらんにお答えします。SOUNDコーチ養成講座に興味があるけど…という方は、お気軽にご参加ください。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「ビジョンプロセシング」 好評発売中!


★LINE公式にてコラム配信中!
「なんか言語化できた!」クセになりそなすっきり感を。
<登録方法>
スマートフォンで閲覧中の方は、以下のURLをクリックして「確認」ボタンを押してください。
http://line.me/ti/p/@ucn6882s

PCで閲覧中の方は、スマートフォンで
@ucn6882s
をID検索していただくと登録が可能です。

いいなと思ったら応援しよう!