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会議でみんなが「しゃべらない?」それとも「しゃべれない」?
先日、SOUNDコーチ養成講座修了生限定のセッションが開催されました。
SOUNDカードセッション実践者の方に事例インタビューをさせていただいておりますが、毎回、発見の連続でSOUNDカードセッションを通して垣間見られる人の可能性の大きさに触れさせてもらっています。
今回は三人の方に、以下のような実践事例について発表していただきました。
1.専門学校勤務Aさん
・職場で問題視されつつある職員、部下、ご自身の三人でのセッション
2.労働組合勤務Bさん
・異動による入れ替わりの中で、引継ぎを兼ねてのセッション
3.プラント会社勤務Cさん
・事業部門での対話セッションを人事としてセッションのファシリテート
会社が違うのはもちろんのこと、事業内容、業務内容、実施目的・テーマ、構成員など実施条件が大幅に異なっていても、SOUNDカードセッションが成立するだけでなく、効果が生まれている、というのがうれしい限りです。
Aさんのケースは、ある方の行動が引き金になり、職場で問題視されつつある中で、SOUNDカードセッションを急遽行うことにしたところ、部下が他の人と飲み会を開いて関係性の向上を促すための機会を自ら立ち上げてくれたそうです。
Bさんのケースは、労働組合を異動によって去る人と新しく赴任してきた人を交えながらセッションを行っただけでなく、派遣社員の方も入って行ったとのことでした。
その結果、引継ぎとして新しく来た人にこれまでの経緯がスムーズに共有されただけでなく、普段は聴けていなかった派遣社員の方の観点を知ることが出来たそうです。
お互いに意外な一面や意見を聴くことが出来たそうで、接し方がお互いに変わりそうだということでした。
Cさんのケースは、数か月前に一度セッションを行い、その続きとして開催したそうですが、1回目の時以上に人が集まり、2回目の開催が出来たそうです。
普段、みなさんお忙しく、エンジニアの方々なので、こうしたセッションは敬遠されるかと思いきや、初回にみんなでしっかりと話せた体験があったことから、初回参加できなかった方にもお声がけがあって参加が可能になったとか。
みなさんのお話を伺っている中で思ったのは、
「通常のコミュニケーションでは、多様性の壁をなかなか超えられないんだなあ」
ということです。
多様性があるということは、シンプルに言えば会話の糸口をお互いに見つけにくいということだと思います。
「相手が何を考えているのかわからない」
「何を話せば盛り上がるのかもわからない」
「どこで地雷を踏むことになるのかわからない」
こんな状態であれば、何か話題を切り出すことにも慎重になり、表面的なやり取りばかりが横行するのは避けがたいでしょう。
よく、「うちの職場は誰もしゃべらない」という声を聴きますが、
「しゃべらない」のではなく、「しゃべれない」
のではないかと思います。
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