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クロザル
小代焼中平窯の西川です!(^^)!
久々にクロザルというお猿さんをモチーフに、実物大くらいのオブジェを作りました!
以前、
小代焼中平窯公式ホームページ『やきもの日記』に書いていた内容ですが、
改めてクロザルについてご紹介します。
以下、本文です。
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私は家業としての小代焼の制作以外に、動物をモチーフにした置物やお面も作っています。
私自身と鑑賞者 ともに感情を入れやすく、
またヒトに近い動物ということでサルをモチーフにすることが多くあります。
今回はお面のモチーフにした「クロザル」というサルの逸話を紹介します。
(焼き物と関係ない話題です…^^;)
クロザルはインドネシア・スラウェシ島に生息するサルの仲間です。
このサルは「自撮りをしたサル」として2014年に有名になりました。
2011年にイギリスの写真家デイヴィッド・スレイターがクロザルの撮影のためにカメラを三脚に設置し、
カメラのリモートスイッチをクロザルが触れることができるような形で放置しました。
あるメスのクロザルがそのリモートスイッチを押し、自撮りをしたのです。
カメラの持ち主であるスレイターは当然、自身に写真の著作権があると思っていましたが、
サルは法律上の人ではなく著作権を持つことが出来ないため写真に著作権は発生しないという指摘を受けることとなります。
結局、2014年アメリカ合衆国著作権局は人間以外の動物による作品はアメリカにおける著作権の対象とはならないと宣言しました。
さらに2016年アメリカ合衆国連邦裁判所でサルは画像の著作権を有しないと判断されました。
サルが自撮り(サル自身にその認識はないでしょうが…)したことで、裁判にまで発展したことが面白く、
クロザルはお気に入りのモチーフです(^^)
ちなみにこの騒動をきっかけに、
動物愛護団体がサルにも著作権が認められることを求め裁判を起こしたそうです…^^;
![](https://assets.st-note.com/img/1689148429535-IKchTI9AWN.jpg?width=1200)
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クロザル本人はただシャッターを押しただけなんですが、
関わった人々がワチャワチャしている様子が好きでした!
今回は短いお話でしたね。
それではまた~(^^)
2023年7月12日(水) 西川智成