『民藝』 昭和54年11月号
小代焼中平窯の西川です(^^)
今回は日本民藝協会が発行している冊子『民藝』にて、小代焼が特集された号がありましたので、ここでご紹介します。
昭和54年のものですので、今から45年程も昔の文章になります。
しかし、小代焼の歴史についてとても誠実にまとめてあり、個人的には好感を持っています。
その中でも松本雅明氏の文章は非常に詳しく小代焼の歴史について考察されています。
以前ご紹介した図録と組み合わせて読むことで、小代焼の歴史の大部分を把握することが可能です。
松本氏の文章の要点をまとめますと
・尊楷と加藤清正は、そもそも無関係ではなかろうか?
・尊楷と小代焼の関係は不明だが、小代焼が上野焼の系譜をひくことは明らかである。
・小代焼の伝統は上野から来ており、初期の八代焼や朝鮮唐津と類似する。
という内容が書かれております。
「小代焼」「上野焼」「細川家」「尊楷」「八代焼」などのキーワードを理解していないと、やや難しい文章かもしれません…!
その点はご注意ください。
2024年6月3日(月) 西川智成