アンプ修理-Fender Champ12 インプットジャック-
長年押し入れに眠っていたアンプを修理して使えるようにしました。(実際作業したのはけっこう前ですが)
最近子供とギター演奏したときに使っていたアンプです。
こちらのアンプ。
押し入れから出してきたままなので埃かぶってます。
FenderのChamp12(スピーカー12インチ、出力10w)という小型真空管アンプで高校生の時に中古で買いました。
たしか当時でも現行品ではなかったような。(調べたら1987年-1992年に販売していたらしく買ったのは2000年前後)
高校生の頃には家で毎日のように弾きまくってました。
このアンプは同じ年代のFender Twinに似た暖かくて分厚い歪みが出るので当時好きだったミッシェルガンエレファントに最適といっていいアンプ。(本人もTwinを使っていた時期があったはず)
で、修理する箇所がこのインプット。
インプット1はナットがなくなっていてインプット2はジャックの受けが折れてました。
一応この状態でもインプット1にシールド繋げば音が出るんですが、不安定だしそのまま使ってるといつかインプット1も折れそうなので修理することに。
職場でJCを修理したときにAmazonでインプットジャック売ってたしFenderもあるかなと思って探したところ純正パーツが見つかりました。
Champ12は30年前くらいに生産終了してるんですがいまだに同じパーツを使っている製品があるということみたいですね。
早速購入しました。
インプット1はナットだけ探してもよかったんですが合うナットを探すのも意外と面倒で見つからなかったりするので両方ジャックごと交換することに。
ここからは修理作業。
まずざっと掃除します。
裏側の板を固定しているネジを外します。
板を外したらその中のスピーカーケーブルを外します。
戻す時わからなくならないように接続部分を写真に撮ったりメモしたりしておきます。
基盤部分を固定している上のネジを外します。
ネジが全部外れたら裏から基盤部分を引き出します。
インプットジャックが付いている基盤を外すためツマミを取ります。
取れにくい場合はクロスで引っ張ったりマイナスドライバーで少し浮かせるようにすると取れると思います。
ナット、ワッシャーなども外したら基盤を外します。
他の基盤や電源などにつながるケーブル類は全部取ると大変なので繋げたまま作業してます。
無理に引っ張って壊さないように注意しつつ作業します。
基盤が出てきたらハンダ吸い取り器でハンダを取って旧インプットジャックを外します。
使っている自動ハンダ吸い取り器はこちら。(職場から借りてきました)
もっと簡易なものもありますがこういうタイプのしっかりした吸い取り器の方が圧倒的に楽で綺麗にできます。
ハンダ関連はミスると基盤やパーツにダメージを与えてしまうこともあるので可能ならこういうものを使った方が良いと思います。
外したパーツ(左)と今からつけるパーツ(右)。
仕様は同じはずですが足の数が違いますね。
回路的にも基盤的にも問題なさそうなのでこのまま付けます。
新しいインプットジャックを基盤の穴に差し込んでハンダ付け。
ハンダ付けが終わったら基盤を戻します。
いろいろケーブルを繋げたままやったので戻すのにけっこう苦労しました。
この後は逆の手順で戻していきます。
完成。
試しにギターを繋いでみたらちゃんと音が出ました。
なかなかに良い音。
まさに真空管という感じの音で弾いてて気持ちよい。
せっかくなので今後ギター動画で使ってみたいなと思ってます。
というわけで今日はここまで。