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ダイエット後のリバウンドを防ぐ

アメフト引退直後

激務の店長時代に突入した私は、3ヶ月でみるみる7kg痩せました。そして、そこからリバウンドしてみるみる脂肪を蓄えたのでした。(今はアメフト時代よりも20kg痩せ、学生に自分のポジションを言うと鼻で笑われています。)

「身体を引き締めたい」

という相談をよく受けます。ダイエットに成功しても8割の人がリバウンドをします。そのためリバウンドの仕組みについて解説します。

ホメオスタシス

という人の身体は常に一定を保とうとする性質があります。食料難の太古の昔、脂肪が減ることは死に直結しました。そのため生命の危機を感じ、脂肪を常に一定にしようとする仕組みが脳の視床下部という所に備わっていると言われます。

ミネソタ半飢餓実験

体重が減少すると、脂肪だけではなく、筋肉も減少します。1950年こんな実験研究が発表されました。

24週間にわたり、通常のエネルギー摂取量の約40%の食事を摂取させた結果、脂肪量が約70%減少し、筋肉量が約19%減少した。

その後24週間にわたり、除々にエネルギー摂取量を増やし、後半は自由に摂取させたところ、脂肪量が実験前の170%まで増加し落ち着ちついた。このタイミングは筋肉量が100%に回復したタイミングと重なっている。


「ダイエットで失った筋肉量を取り戻すまで脂肪を蓄え続ける」という仮説がたてられます。


リーズ大学の2012年の研究では、筋肉量の少ない人ほどエネルギーを消費すると食欲が増すと報告されました。さらに同大学の2020年の研究では

筋肉量が減少すると空腹感が増加し、満腹感が低下する

と示され、特に男性でこの傾向は強く認められると示しました。

このメカニズムは明らかになっていませんが、失ったタンパク質を取り戻すホメオスタシスが働くと推測されます。これは「プロテインスタット」と呼ばれる、成長期の子供がタンパク質を補充するために、食欲を増大させるメカニズムと類似するとされています。

つまり

ダイエット後のリバウンドを防ぐためには、筋肉量を減らさずに体重を落としていくことがカギとなります!

NAKABA

●参考 「科学的に正しいダイエット」庵野拓将

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