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足裏の重心コントロール

こんばんはNAKABAです。

先日トレーナーとして所属するアメフト部が劇的な勝利をおさめました。残り3秒の神頼みパスで再逆転するという内容です。難しい試合を勝ちきった選手たちを誇らしいと感じます。

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一度ケガをした選手が、何度も何度も足首や膝を痛めることがあります。このような選手の場合、最初に痛めたところをかばう、もしくは固定されていた時のクセが抜けなくなる。など足底にかかる重心位置のコントロール不良が起きていることが多くみられます。


足底には手の平と同じくらい細やかな筋肉が存在し、最初にどこに力を入れてどこから抜いていくかなど場面によって意識できることがたくさんあります。


手の平と違うのは、地面と直接触れて身体を支える根っこの部分であるということです。足裏の中心に身体を乗せるニュートラルポジションを覚え込ませ、無意識で正しい姿勢を作ることで、パフォーマンスの向上を期待することができます。


足裏の中心に乗るとは母指球、小指球、踵に均一に体重が乗っている状態のことです。この3点で体重を支えるのは2本足の人間の特徴で、4本足の4点で支える動物に対して、2本足6点でバランスをとっていることになります。大抵の人は意識をしていないとこの6点のうちのいずれかに重心が偏っています。


この偏りは競技や日常生活などにおいて、長い時間かけて知らず知らずのうちに積み重なって出現します。そのため、自分の重心がどこかに偏っていたとしても、それを自然だと認識してしまいます。


野球などのような競技特性ではこの偏りは必然ですが、床からの反力を上手く利用するためにニュートラルポジションを学習すれば大きな恩恵を受けることができます!


足裏を正しく使う第一歩は、偏りを自覚してもらうことです。内乱外乱の刺激を加えながら支持基底面を変化させていく。動画で撮影したものを本人と共有することで、意識と姿勢とのズレを確認していきます。


ニュートラルポジションを正しく認識できるようになることで、地面からの反力をしっかり得ることができます。この状態で筋力トレーニングを行うことによって前後左右の筋肉をバランス良く鍛えることができ、能力を最大限に引き出していくことが可能となります。

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スポーツ選手もそうですが、高齢者などリハビリを必要とする多くの人は、このような地味なトレーニングを好みません。しかし、必要性をしっかりと説明し、基盤を作っていくことが私達の仕事になります。


●参考 「トレーニングを行う前に まずは足裏の重心位置を確かめよう」向川是吉 元アルペンプロスノーボーダー


NAKABA

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