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#2 怪我からの復帰時のメンタルをどう保つか

今回#2のテーマは「怪我からの復帰時のメンタルをどう保つか」です。アスリートには怪我はつきもの。なんて言われることもあります。僕自身も現役時代は大怪我に何度も苦しめられた人間です。リハビリの苦労もとても実体験として理解しています。現状怪我からの復帰を見据えて動いている。そんな方にぜひ見ていただけると嬉しいです。


1. アスリートの怪我との向き合い方の現実

怪我の衝撃と心理的な影響
 アスリートにとって怪我は肉体的な痛みだけでなく、競技への復帰が不透明になることで精神的な不安や落胆を招くものです。目標達成への挫折感や自信喪失、孤立感が生じることが多いのでは無いでしょうか。僕自身も日本代表の選考が始まっていたタイミングで前十字靭帯断裂の全治10ヶ月。3年に1度の世界大会に参加できない、日本代表になれない。いろんな悩みを抱えたことを鮮明に覚えています。
怪我の受け入れプロセス
 とはいえ、怪我してしまったものに何をぶつけようと事実は変わらないです。早期に怪我を認め、競技復帰に向けた段階を理解することが重要となります。これは心理的には「喪失の受容」に似たプロセスで、否定から受容までの段階を経ることが一般的な考え方です。

2. リハビリ時のメンタル

短期目標設定
 リハビリ期間において、長期的な目標は先が見えにくく、焦燥感につながります。むしろ悪循環につながるケースも少なくはないです。そのため、リハビリでは短期的な達成可能な目標(例:今週のトレーニング目標)を設定することがメンタル維持に役立血ます。
自己肯定感を高める
 リハビリの過程において、自分が小さな進歩を遂げていることを実感し、評価することで、前向きな気持ちを持ち続けることが重要です。リハビリには「感謝」「成長」「変化」がなければ、やる気の継続に繋げるのが大変となっていきます。感謝日記や進捗メモなど、ポジティブな成果を記録する方法が効果的です。
支え合いの重要性
 私のようなメンタルトレーナーをはじめとして、家族、友人、コーチ、チームメイトとの交流を通じて、孤立感を和らげるための時間を作りましょう。「怪我と戦うのは一人ではない」という意識を持つことが、精神的な支えとなるわけです。チームとの距離感は復活後のアウェーな感覚を招き、孤独にも繋がってしまいます。なるべく帯同しながら、今できることに目を向けるべきです。

3. 試合復帰時のメンタル

復帰に対する不安
 怪我再発への恐れや、かつてのパフォーマンスレベルに戻れるかという不安はよくある感情です。これらの不安を正面から受け止め、段階的に試合感覚を取り戻していく作業を行なっていきます。事前の準備として心技体全てに入念な取り組みを進めることが重要です。
ポジティブセルフトーク
 試合復帰の際には「怪我は克服できた」「復帰できる力がある」といった前向きな言葉で自分を励まし、不安を乗り越えましょう。セルフトークは「自分自身のメンタルがクリアな状態でやること」と「何度も何度も発言して嫌なイメージを上書きすること」がポイントです。
段階的な挑戦
 いきなり最高レベルの競技に戻るのではなく、小さな挑戦を積み重ねて徐々にコンディションを戻していくことで、自信を回復するというのも復帰の1つのポイントです。僕自身も日本代表への焦りからリハビリを4ヶ月短縮できたという経験もありますが、再発にもつながった原因にもなりました。


4. 無料相談を実施しています

 この記事を読んで、怪我からの復帰に関するメンタル面での悩みや、さらなるメンタルトレーニングについて知りたい方に向けて、無料相談を提供しています。お気軽にお問い合わせください!

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