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ついに、オアハカ・オテロイ...

ついにオアハカを手に入れました。

これまで株が現地球なのか、それとも実生やメリクロンなのかはあまり気にしていなかったのだけど、色々と知識が増えていくうちに、オアハカ・オテロイがいかに貴重かを知るに至りました。

オアハカ・オテロイをお迎えした嬉しさを留めきれないので、素人なりにまとめてみようと思います。

最近のアガベはほとんどがメリクロン⁈

コロナ禍を機に、自宅にいながら楽しめる観葉植物が流行りました。この中で、ゴツゴツした男らしい姿のアガベが爆発的な人気となり、一時期は価格もかなり高騰しました。

しかし最近では流通量が増え、特殊な品種を除いて価格も落ち着いてきました。

流通量が増えた要因としては、

  • 株の育成を始めて胴切りや縦割りで株を増やす人が増えた

  • 実生で栽培をする人が増えた

  • メリクロン(組織培養)により多くの個体を作るようになった

といったことが挙げられます。

僕は購入する株のほとんどが胴切りや縦割り、あるいは実生だと思っていたのだけど、T-Plants LaboのIGUさんいわく、実はほとんどの株がメリクロン株なのだそうです。

メリクロン株は要するに親株のクローンで、無菌環境で細胞を培養してつくられます。

形の良い株を培養すれば、当然クローンとして作られる株も良い形になるわけです。一方で、あれこれ考えながら良い形になるよう栽培する過程や、株そのものの個性を観察する楽しみは減ってしまいますよね...

メリクロンを知れば知るほど、現地球であるオアハカ・オテロイがそれはそれは魅力的に思えてくるのです。

現地球とは?

僕がアガベを育て始めた数年前にはあまり目にしなかったのだけど、ここ最近「現地球」という言葉をよく目にします。

全く訳のわからない言葉だったのだけど、わかりやすく言い換えると「現地株」となります。サボテンなど一部の植物は株ではなく「球」と呼ぶことがあるようで、要するに現地球とは、自生している現地で取れた株を指します。

メリクロン株が増えてきたからこそ、人工的につくったものと差別化するために現地球という言葉が多用されるようになったのかな、と思います。

オアハカ・オテロイとは

アガベにもいろいろと種類があるわけですが、ゴツゴツした男らしい、いわゆる人気の品種はオテロイも含め「チタノタ」と呼ばれていました。しかし2019年、正式にオテロイとチタノタが別品種となりました。

チタノタに属するもの、オテロイに属するものの線引きは不明瞭な部分があるのだけど、オテロイはメキシコのオアハカ州、シエラ・ミクステカを原産とするアガベです。

つまり、オアハカ・オテロイとは、どこでつくられたか分からない実生やメリクロンではなく、オテロイの原産地で自生している株を指します。

オアハカ・オテロイの実際

現地球であるオアハカ・オテロイはメキシコの強光と乾燥により、ライムグリーンが強く、トップスパインも長く、ボール状に締まっていることが特徴です。

ここ最近、葉数が多いけれども決して開くことなく、一枚一枚がきれいな株が評価されてきました。これに対し現地球は、葉焼けしていたり締まり過ぎて鋸歯が別の葉に突き刺さっていたりと、決して"きれい"とは言えません。

しかし、人工的にきれいな株を量産できるようになったからこそ、自生でしか味わえない"ワイルドさ"が魅力です。

いざ、発根管理へ

実は僕、ベアルート株は初めてです。国内で抜き苗となったものを発根管理したことはありますが、ベアルート株を、しかもオアハカとなると緊張します...。

いつもは水耕一択ですが、締まった状態をキープできるよう気長に土耕で管理していこうと思います。

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