フリーで仕事をして分かった、自由な働き方の代償と月40万円の壁
「フリーで仕事をしている」
そう言うと聞こえがいいかもしれないが、約1年やってみた経験者からすると月に40万円以上安定して稼げないならやめた方がいい、というのが私の結論だ。
なぜ月40万円以上なのか
サラリーマンより満足できるお金を毎月手取りで取ろうと思うと、年金や国民保険など自分で払う必要のある固定費を差し引いた金額を想定しなければならない。
職種にもよるが、30代前半のサラリーマンでで手取り30万円の給料を貰っているのであれば、額面は40万円近い数値になっているはずだ。だからフリーランスで働くのであれば、少なくとも自分で月40万円以上は安定して稼げないとサラリーマンと同等か、手続きや確定申告の手間と時間を考えるとマイナスになる。
さらに賞与などを想定した年収を考えるなら、月50万円以上はフリーで稼げなければ大してサラリーマンと貰う金額が変わらない上に、昇給も確実とは言えない。いかに安定して稼げるシステムを構築できるかによる。
フリーで働くからこそ時間の自由が効いたり、人間関係や職場環境に悩まなくて済む、といったメリットもあるが、サラリーマンであれば何も考えなくても必要な固定費が全てきちんと引かれた金額が、毎月手元に入ってくる。
この安心が乗った金額以上を稼げなければ、フリーで働くのはメリットは正直に言って少ないのだ。
フリーランスの必要性と可能性を天秤にかける
とはいえ、あなたが金額ではなく働き方に価値を見出している場合は、フリーランスとして働く意味や必要があるだろう。その場合は毎月の金額が40万円以上じゃなくてもいい。普通に生活していける金額を安定的に稼げれば問題ないし、フリーランスとしてとても充実した働き方ができていると思う。
一方で、フリーランスを続けていると成功の可能性も大きくなる。高みを目指したいタイミングも自分で選ぶことができるし、頑張りがすぐに評価され仕事に直結するのでサラリーマンとして働くよりもずっと成長できる環境であることは間違いない。
フリーランスから成功したいと考えるなら、間違いなく後者のモチベーションが必要だ。
あなたにとって、フリーランスに求めるものはお金ではなく自由な仕事環境なのか、それとも自分の実力と共に仕事を大きくしていきたいのか、そのうえで40万円の壁を越えられる実力が今あるのか、一度考えてほしい。
誰もがフリーランスになれるわけじゃない
タイトルに「月40万円の壁」と書いたが、細々と長くやっていくにしろ最初のハードルとしては高い。この壁さえ超えてしまえば、あとは継続してやっていく、さらに成長させていくといったことも考えられるが、そもそもこの壁を越えられなければその先はない。
私自身、実際にやってみて最初の数か月はブログすらまともに書けない状態で、文章もひどかった。フリーで仕事を取るというのは、経験がないと相当難しい最初の高い壁であることはもちろん、経験者であっても実力が伴わなければ仕事はなくなる。
フリーランスということは、自ら営業できる最低限のコミュニケーション能力を持ち、安定的に毎月40万円以上を稼げるだけのスキルがなければ誰でもできる働き方ではない。
もちろんSNSやYou Tube、ブログなど様々な収益化方法があるので、一概にコミュニケーション能力が必要とはいえないが、少なくとも一人でプレイヤーとしてやっていく限り最低限の常識やマナーは必須である。
フリーランスという働き方はどこまで成長させたいかによって、向き不向きがあることは知っておいて欲しい。